暑いですね 如何お過ごしですか?

何日もかかって書いていますので、どんどん前置きの文が変化してきます。

815日が近づいてくるにつれて、戦争に関する番組が多くなってきました。

 

ナチスによるユダヤ人殲滅に関するドキュメンタリーを立て続けに2つ見ました。

一つは先月なくなられた小田実さんが今から10年以上前にドイツを訪問したときのもの、もう一つはアウシュビッツに収容されていた女性を追いかけたものです。

 

ユダヤ人殲滅作戦は、たった2時間の会議で決定されたと、その会議が行われた当時の「将校クラブ」の建物の前で小田さんは語っていました。

 

アウシュビッツに収容されていた女性は、収容所の音楽隊でヴァイオリンを演奏していた人で、ガス室に送られていく人たち、また処刑場に連行される人たちを、音楽で送る側にあった人です。

解放後も心に深い傷を持ったまま、同じユダヤ人でありながら、なぜ自分は送る側で、送られる側ではなかったのか、生き延びるために楽団員を志願した自らを責め続けていました。

 

あのような狂気をなぜ誰も止めることができなかったのか、日本の戦争にも言えることですが、現在から見れば疑問だらけです。でも小田さんが指摘する「2時間の会議」は、いつでも人間はそういう状態になるのだと教えてくれます。

 

参議院での自民党の敗北の原因は、「年金問題」「政治と金の問題」「大臣の発言」等が言われていますが、私は度重なる安倍首相の強行採決が最大の要因と思っています。「2時間の会議」と同様の怖さを、選挙民は感じたのではないかと考えています。自民党が参議院でも多数を占めていたら、今頃どのような路線が引かれていただろうと常に検証していく必要があると思います。

15日の靖国神社参拝にみられる首相を初めとした閣僚の姿勢にも現れましたね。

改正均等法も改正パート労働法も今ならもう少し労働者側に沿った内容になっていたかもしれませんね。

 

さて、次回の名古屋銀行の団交は9月になりましたので、今日はこのブログを読んでくれている人には少し縁がない職場の現状をお知らせします。その職場とは大学です。

 

私は、卒業生の仕事の実態を調査するために、教師をしながら学生もするという生活をしました。

そこで、若い研究者と沢山知り合になりました。多くは非常勤講師でした。彼らは翌年の契約更新の有無に戦々恐々としていました。今ワーキングプアーが何かと話題になっていますが、大学で働く多くの若い人もワーキングプアーです。研究職だけでなく、事務職も有期雇用で働く人が多いのです。

 

すでに新聞で取り上げられたから、大学名を出して話を進めます。

立命館大学のイタリア語非常勤講師である遠藤さんが、大学の経営方針に対してハンガーストライキという手段で抗議したことについて今日は少し考えてみましょう。遠藤さんとは知り合いです。若くて行動力のある聡明な女性です。

 

まずは彼女の行動の動機は何であったかからです。

遠藤さんの資料によれば、大学・小・中・高等学校を含む立命館の教職員数は全国で約4,000人、その内2,000人が有期雇用の非正規教員だそうです。有期雇用の教職員は、任期制教員・常勤講師・嘱託講師・非常勤講師・契約職員・アルバイト職員から成ります。有期は、1年単位で、3〜5年で自動的に雇い止めになります。

 

雇い止めに関しては、立命館アジア太平洋大学(大分県)を相手に今裁判が継続中です。詳細はネットで検索してください。http://www.geocities.jp/apuunion/

 

遠藤さんはこのような使い捨てともいえる雇用形態とともに、大学の理事長が退職に際して億単位の慰労金を受け取ったことに関しても大学を厳しく追及しています。遠藤さんを支援している学生が話してくれましたが、理事長は年2千万円の賃金をもらっていたそうです。

大学の非常勤講師といっても、外から見ているだけでは、誰が非常勤で、誰が常勤だかは分からないですよね。学生は年配の人は教授、若い人は准教授と思ってしまっているかも。

 

同じように授業していて賃金は正規と非正規でどれくらい違うのか。今まで取り上げてきた労働問題と似た点あり、しかし分からない点も多々ありなので、今日は大学の非常勤講師の実態調査の資料を34度の室温の部屋で読んでみました。夕方から頭痛がしてきました。軽い熱中症になったかな?

 

大学の教育環境は、高等学校よりも整っていない感じですね。今日は予告編だけで詳しくは次回に回します。

 

まず、調査から見えてきた大学非常勤講師の実態は以下のようなものです。

55%が女性、45%が男性。

76%が日本国籍、24%が日本以外の国籍。

平均年齢は、45.3歳。

平均年収は、306万円で,44%の人が250万円未満。そのうち授業・研究関連の支出の平均は27万円で、ほとんど公費は出ていない・

平均経験年数は11平均勤務校数は3.1校。平均担当コマ数は週9.2コマ。

専業非常勤講師の96%が職場の社会保険に未加入で、75%が国民健康保険、15%が扶養家族として家族の保険に入っている。国民健康保険料は,平均26.4万円 (平均年収の8.6%) と高額で,国民年金保険料 (166,320) とあわせると年収の13%。非常勤先で社会保険加入を希望する人は79%。

雇い止め経験のある専業非常勤講師は50%。

専業非常勤講師のうち、非常勤講師に労災保険が適用されることを知っているのは27%、年次有給休暇の制度がある大学もあることを知っているのは24%。

大学非常勤講師の労働・教学条件について不満のある専業非常勤講師は95%で、特に雇用の不安定さ、低賃金、社会保険未加入、研究者として扱われないことなどに,不満を持つ人が多い.

 

『大学非常勤講師実態調査アンケート報告書(20056調査)2007年 関西圏大学非常勤組合・首都圏大学非常勤組合等発行より

 

明日もまだこの暑さが続きます。もりもり食べて乗り切ってください。

では今日はここまで。続きを読むもよろしく。

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