嶋川センセの知っ得社会科ー女性のためのお仕事相談室ー

女性が働き続ける上での様々な情報を提供し、また仕事上の様々な問題を共に考えます。

2010年10月

急激に寒くなりました。まだ夏物を出したままです。洗濯も済んでいないのに!お互い風邪には注意しましょう。良いこともあります。夕食の献立が楽になりました。「今日は寒い!お鍋にしよう」。

今回は2点についてです。労働者派遣法の解決方法と卒業生の職務評価をしたことです。

 

労働者派遣法の改正がストップしています。これについては「201011日」のブログを見てください。

現行の派遣法は、使用者側に圧倒的に有利な法律です。一昨年の年末には「年越し派遣村」が日比谷公園に設置されたのをまだ覚えている人は多いでしょう。不景気になったら即座に解雇され、会社の寮に入っていた人はこれもまた即座に住むところを失い、大きな社会現象になりました。


最近東大が「派遣」という働き方について調査し、その結果が明らかにされました。東大の調査なんだから絶対間違いない!というのは早計のようです。どういう質問内容で調査したのかと、素人の私すら唖然としました。

連合通信に東大の派遣アンケートについての記事が載りましたので、続きを読むに入れました。まさしく誘導尋問です。「製造業の派遣が禁止されたら、あなたは職を失いますが、これをどう思いますか?」って聞かれたら、誰もが「困る」と答えるでしょう。この教授は、規制緩和の立場の人のようですね。


現段階で、民主党が労働者派遣法をまとめ、国会に法案として提出するのは無理ではないかと思います。なぜなら、民主党を支える連合の傘下には多くの大企業があります。立場、立場で派遣法に対する考えが違います。その利益代表である議員が各々に主張するのですから、まとまる訳がありません。例えば、電気連合や
UIゼンセンは製造業への派遣禁止に反対しています。


全く違った視点で派遣法に迫ったほうが速いのではないかと思います。その違った視点とは「同一価値労働同一賃金」です。
2009117日のブログにも書いていますが、フランスのように「正社員の2割増しの賃金を派遣労働者に払う」とただこれだけを決めれば、全て解決の道に繋がるように思います。2割り増しの賃金を払ってまで、いくら解雇し易いといっても派遣労働者ばかりを雇用する経営者はいないでしょう。

経営者にとって都合の悪い論理です。マスコミでも報道されませんね。どうしてフランスで出来て、日本ではできないのでしょうか?闇は深いです。


もう一点、卒業生の職務評価は、なかなか興味深い結果が出ました。協力してくれた卒業生は、現在訪問看護師として週
20時間働いています。それまでは総合病院の正看護師だったのですが、心身ともに疲れて、今は次に備えて充電中だそうです。でも、家庭で病人を看ている家族の力になれるような仕事に将来的には就きたいとのことです。


このブログで何度も書いていますが、職務評価は仕事の負担・労働環境・技能・責任の4つの観点で測ります。彼女の主な仕事は、家庭を訪問して、患者を観察し、必要に応じて点滴や投薬をし、血圧や全身状態を見ながら入浴介助をし、便の出難い人の排泄介助をし、寝たきりの人の手足をマッサージしたり動かしたりのリハビリをし、体を清拭し、床ずれ等の手当てをし、胃漏の人や嚥下困難な人に食事介助をします。

これらの仕事はさすがに責任も技能
(知識を含む)負担も最大の点数になりました。環境には、不快さと危険と労働時間の3項目あって、パートなので、労働時間を除いてはやはり高い点数になりました。1000点満点中、865点でした。ところが、これらの仕事はとても時間内に終わりません。だから事務的な仕事、即ち患者宅へ行く前の、その患者に関する記録を読んだり、情報を収集したり、点滴等の物品を準備したり、終わってから記録の整理をしたりの仕事は全てサービス残業になっています。この賃金の付かない仕事の点数も618点あります。


派遣で働いている人たちも、職務評価をすれば、きっと正社員と変わらない点数が付くでしょう。
厳然とある賃金格差に切り込むのは、今や「同一価値労働同一賃金」の概念しかないと、こんなに点数の高い仕事をしているにも拘わらず、賃金に低い卒業生を見て、ますます意を強くしました。


29
日は友人の裁判です。次回はその報告をするつもりです。

では今日はここまで。

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琵琶湖岸を散歩するのが心地良い気候になってきました。

今回のブログは前回の続です。


朝日新聞のその後です。朝日新聞朝刊に「オピニオン」という紙面があって、そこに登場する識者の男女比に偏りがあることは前回書きました。

国連女性差別撤廃委員会から日本政府へ出されている勧告文も添えて、日本を代表する大手新聞社の見識を問うという内容をメールしました。


即返事が返ってきました。以下がその文章です。あまりに早く返信があったので、「ホントに読んでくれたの?」と疑問が湧くほどでした。パソコンに予め入力してあるのを送信しただけのように私は受け取りました。


朝日新聞をご愛読いただきありがとうございます。アサヒコム・読者窓口へいただいたメールですが、朝日新聞社の窓口である東京本社・お客様オフィスから返信いたします。お寄せいただいたご意見は担当部へ伝えました。今後の紙面作りの参考にさせていただきます。
ご連絡ありがとうございました。これからも朝日新聞をよろしくお願いいたします。

朝日新聞社 東京本社 お客様オフィス

 


その後のオピニオンはというと…。

107日インタビュー「国家をこえて」男性1

108日「中国とやっていく」女0、男3

109日「強制起訴」女0.男3

1013日「外交と世論」女0.男2

1014日「私の視点×4」女0、男4

1015日「ビジネス書を楽しむ」女1、男2

1016日「朝日新聞紙面審議会」女2、男2

女性3人に対し男性17人。率にすると女性15%、男性85%


前回よりさらに女性の登場率は下がりました。編集企画は予め定められているからすぐには反映できないだろうと、物分りよさに超を付けて、しばらく観察を続けますが、私一人が吼えていても大手新聞社は痛くも痒くもないでしょうから、是非あなたも投稿してください。

それにしても、登場率が逆転していたら「偏向している」と男性は騒ぐでしょう。女性よ、もうええ加減我慢するのは止めませんか!
それでは今日はここまで

たいした内容ではないし、そもそもこのブログは女性労働についての情報を!との意気込みから始めたのだし、今回はそのような記事もないし、書いては止め書いては止めの繰り返しで、またまた期間が空いてしまいました。


さて、怒りが持続するのは、怒りの強さでしょうか、それともその人自身による気質のようなものでしょうか。
私は、怒るのは得意ですが、持続はなかなか出来ません。


いつも私の中に淀んでいる怒りが爆発した最近の出来事は、新内閣の顔ぶれが発表されたときでした。もうお分かりですね。女性の登用のことです。


前回のブログに書いたように、WWNが質問を出していました。淡い期待もなきにしもあらずでしたが、たった
2人の女性しか閣僚に登用されないとは…!

当時小沢さんとの確執が根深く、組閣によってさらに再燃するのではないかと懸念されていました。首相は菅さんが選ばれたのだからさて置き、全員女性の大臣にすれば、党内の確執も、ILOや女性差別撤廃委員会からの勧告も一気に解決できる良いチャンスだったのに、頭固いですね。


朝日新聞に、ほぼ一面使った「オピニオン」という名の紙面があります。私はこの紙面にいつもいらいらさせられます。それはとても単純なこと、このオピニオンに書き手として登場する男女比が余りにもアンバランスだからです。勿論内容もありますけれど、今回は横に置いておきます。

918日テーマ「日本に3食」女2、男1

922日「私の視点」女0、男4

923日「牛を殺す」女1、男2

924日「検察省日」女1、男2

925日「バーベキューは迷惑か」女0、男3

928日「凍る日中」女0、男3

929日「北朝鮮はどうなる」女0、男3

930日「論壇時評・消えた老人問題」女0、男1

101日「円高怖くない」女1、男2

102日「容疑者特捜部」女0、男4

比率は女性16.6%、男性83.3%です。
おまけです。
927日「朝日地球環境フォーラム」の紙面に登場したのは、女性は1人、男性は21人でした。

 

日曜日関西では4チャンネル「サンデーモーニング」の中の「風を詠む」。これについては以前にもこのブログに書きましたが、先週926日の「風を詠む」のテーマは「ナショナリズム」でした。尖閣諸島の領有を巡っての巷の人々の声を紹介していました。男性は7人登場し、意見を述べていました。では、女性は何人登場したでしょうか。
「答えはゼロ」です。

今朝はうっかりして見損ないましたが、この番組に関しては時々「男女比」について、メールで苦情を言っていますが、全く聞く気はないようですね。出演している識者はなんとも思わないのでしょうか。


さて、私の中に溜まる怒りをどうすれば一歩でも良い方向へ向けることができるでしょうか?

無視され続ける私の怒りに協力者がいれば、「おや?」と朝日新聞やTBSが思わないとも限りません。以前、女性記者が「良い記事は誉めてください」と言ってましたから、叱ることもしないとね。これは人権に関することなのですから。

そこであなたも、ひたすら男女比を数える地道な行動をしませんか?数えたら「なんでこんな比率なんですか?」の質問と共に数字を示しましょう。朝日新聞やTBSに限りませんけれど。


朝日新聞に物言うときは、以下にアクセスするようですが、結構あれこれ書かせます。
http://www.asahi.com/shimbun/reference/ 記事(アサヒコムの記事も含む)について


TBSに物言うときは、sunday-m@best.tbs.co.jp


こういう作業、やっている途中で虚しくなって止めてしまいそうになります。止めたら相手に何も伝わらないから、頑張るぞ〜!

では今日はここまで。

 

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