嶋川センセの知っ得社会科ー女性のためのお仕事相談室ー

女性が働き続ける上での様々な情報を提供し、また仕事上の様々な問題を共に考えます。

2011年05月

専門家&研究者&マスコミ&会社人間&誰でもの陥穽

5月一度しか更新できていないのに、早や6月が目の前です。
福島原発の事故が起きてから、推進してきた研究者16人が緊急提言を出しました。(3月末ですが、動きが見えてきませんね。)でも、まだ原発推進派の研究者は大勢いるわけで、素人には、推進派の考えが分かりません。これだけの事故があっても研究者はなぜ原子力をコントロールできると考えているのか、謎です。

引用します。

1970年代前半当時にも<反原発>はあり、われわれがつくりつつあった原発が住民の批判にさらされているという話は耳にすることがあった。しかしそのようなとき私が考えていたことを正直に記すなら、それはせいぜい、原発を支えている<高度な技術>を一般の人々が理解できないからだろうという程度のものだった。普遍的なものとして主張できない、といいながらも、私は、多くの原発技術者の心の状態は当時も今も、そのようなものであると思っている。組織のダイナミックスは人の心をある特有の状態に仕向ける。批判的な精神は意識下に降り、価値判断は停止し、組織の目的―原発をつくるということーに向けて自己超越してしまう。そのような状態にあっては、自分がいま何をなしているかを、社会という大きなコンテキスト(文脈、状況、背景)に据えて考えることはしないし、またできない。それは心理学でいうところの一種の防衛機制であるのだろうが、組織というはいつでも個人の心理状態にそのようなマジックをかけるものだ。たまたま属した組織が原発の企業だった。あるいは電力会社だった、というだけで、人はその日から熱心な<原発推進者>に変わる。』
(『原発はなぜ必要か』田中三彦著岩波新書。この文は1989年に書かれました。著者は原発の設計に従事していたが退職。その後日常の生活から原発の危険性に気づき、反原発の立場での著著、発言をする
)


深遠なる文章です。さまざまなことが読み取れますし、上記私の「謎です」にも向き合った回答です。
会社と家を往復するだけの会社人間なら、なおさらの陥穽です。素人の疑問とは、生活者の疑問です。1970年代、流入する洗剤の排水で琵琶湖が富栄養化になった時代がありました。まだ家庭の下水道整備もできていなかったのですが、それは企業もよく似た状態でしたが…。富栄養化に反対して「合成洗剤ではなく天然素材の石鹸を使おう」の運動が起こりました。それ以来。私はずっと石鹸派ですが、その当時も原発と同じような意見の対立や事象が起こりました。大雑把にいうと、洗剤を使う立場の女性は合成洗剤に反対し、洗濯しない男性はせっせと企業で合成洗剤を作っていたという構図です。言い換えれば、妻は反対派、夫は推進派。
過去の教訓は身近なところにもあったといえます。やはり、いろんな立場の人が意見を交わすことが重要なんですね。企業人間になっては生活そのものが見えなくなる。「過労死するまで働くような正社員」「企業人間」とかのレッテルを世界から貼られているようでは、この先も同じような事件が起こるでしょう。もう原発はこりごりですけど。

やはり今回も☆脱原発&☆女性の登用を

田中さんの文章に照らし合わせると、以下の関電の行為もよく分かります。

 

過去に若狭地方には津波被害の文献記録はなかったと言っていた関電、実は1981年頃に、約400年前に被害はあった記した文献を知っていたのだそうです。この文献は研究者が頼りにする一級の資料で、吉田兼見が記した『兼見卿記』とポルトガル人宣教師ルイス・フロイスの記した『日本史』です。隠蔽していた関電の罪は重い。こういう誤った情報を流して安全と思わせたのは犯罪です。さらに分からないのは、この一級資料は多くの研究者が研究している資料です。今回明るみで出るまで、誰も何も言わなかったのでしょうか。それとも言い続けていた人たちの声をマスコミは無視し続けたのでしょうか。東電の宣伝費は2000億円とか。東電に都合の悪いことは書かないマスコミ。原発の危険性を言い続け、無視され続けてきた人々の無念さはいかばかりであったろうと想像します。


マスコミにも当てはまりますね。

では今日はここまで。

続きを読むは今回はありません。

原発に関すること&54基の原発紹介

今回も最初に「脱原発と女性の登用」を主張します。

厚労省が「安全から元気を起こす懇談会」からの提案を受けて、具体策をHPに載せています。http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=163217


「安全活動に意欲のある企業が国民や取引先に注目され評価されることなどにより、企業における安全への取組を活性化させ、働く方、家族、企業が元気になる戦略を取りまとめました。また、東日本大震災を受け、被災地が一日も早く安全に復興することは日本が元気を取り戻すための第一歩ととらえ、その対策についてもとりまとめました。」と最初にあります。

で、その懇談会のメンバーは、全員男性のようです。「ようです」の理由は、委員のお一人の名前からは男性か女性かは判断できなかったからですが。「別に性別なんかどうでもいいんじゃない」との言葉もありますが、あらゆる面で女性
も男性と同じように個人として尊重されている社会なら、たまたま男性ばかり、女性ばかりになったということもあるでしょう。そもそも、男性とか、女性とかで思想が固定されているわけではありませんから。ただ、相手への想像力は、指摘してもらって分かるということはあります。今の日本は「個人が尊重される」には程遠い社会ですから、私はこだわり続けます。

 

TVに出る機会の多い枝野官房長官、時々出る菅首相、壇上で日の丸に礼をするのを止めてもらえませんか。リーダーであるあなた方がこれをすると、すぐに強制したがる人が出ます。個人的にはどのように対応されても結構ですが、一挙手一投足に影響力のある人は、その行動のもたらす影響にまで留意してください。これも「個人の考えでご自由に」とならないところが日本なのですから。

そこで影響力のある人の発言を2つ。


原発に関して、東電顧問・元参議院議員の加納時男さんと、衆議院議員河野太郎さんが発言しています。(5
(5月55日朝日新聞)
ネットで検索すると、発言内容が全部ではありませんが、出て来ます。出てくるのは圧倒的に加納時男さんの方です。加納さんのHPは閉じられているようです。加納さんのあまりの説得力のなさにびっくり。「私は原発推進の回し者です」と言っているようなものです。東大出であることを暗に仄めかしていますが、鶴見俊輔さんの「東大こそ潰さなければなりません」の深遠なる言葉を反芻します。加納さんには絶対に分からない言葉でしょうね。


一方の河野さんは数少ない自民党の脱原発派です。河野さんの「核廃棄物は捨て場所がない」「安全神話はもとからおとぎ話」とかの発言に対し、加納さんは「河野さんは反原発政党で活躍すればいい。社民党に推薦しますよ」と言ってます。「低放射線量は体にいい」とも言ってます。
「加納さん、ならば家族そろって福島で、放射能を帯びた食べ物を食べ、お暮らしになったら!」という文も加納さんで検索したら、誰かがブログに書いていました。


被災地では企業が壊滅。解雇が続出。労働に関する法律はあっても、虚しいですね。独占企業の東電は潰れません。

では、今日はここまで。

原発情報を「続きを読む」でどうぞ。

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