嶋川センセの知っ得社会科ー女性のためのお仕事相談室ー

女性が働き続ける上での様々な情報を提供し、また仕事上の様々な問題を共に考えます。

2011年06月

バギーの車輪と日本の技術&女性登用の実態(WWN調査)

毎回、更新のたびに、「もう5月も終わり」とか、「早や6月」とかいいわけばかりです。で、今回も「もう6月も終わり」でスタートです。


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日間余り、ドイツへ行ってました。その内一週間ほどは、北イタリアにあるガルダ湖の北に位置するリヴァ・デル・ガルダに滞在しました。ガルダ湖はドイツ語が由来とかで、保養に来ている人の大半はドイツ人です。ガルダ湖は琵琶湖の55%程の面積ですが、イタリア最大の湖で、湖全体が保養地です。金持ち層の行くのは湖の南だそうです。


海外へ行くごとに日本に対する思いを強くするのですが、今回は違った観点での思いを強くしました。

日本のサービスは至れり尽くせりの域にあることをいつもにも増して痛感しました。一言で言うなら過剰です。一例は交通機関のアナウンスです。帰って来た日の時間帯に、JR神戸線で人身事故があって大幅にダイヤが乱れていました。関空からの「はるか」の車中、京都駅、京都駅からの琵琶湖線、繰り返し繰り返しアナウンスがありました。3分間間隔とでも思えるほどの繰り返し。以前、ナチスが政治犯を収容していたドイツで最初に作られたミュンヘン郊外のダッハウ収容所へ電車で移動していたときに、乗り継ぎ駅で次の電車が来ず、アナウンスもなしで、ドイツ語の出来る人が尋ねてようやく状況が分かったということもあって、両極端を経験したことになります。言葉不案内な私なら、終日ホームで立っていたかもしれません。

日本での毎回の駅名連呼に続いての「ドアが開きます。ドアの近くの方はお気をつけください」とか、「お年寄りとか…この席を必要とされている」の優先席のアナウンスは要らないのではないかと
(言わないと誰も譲らないのかも)
思います。でも、目や耳に障害のある人はアナウンスや掲示板はあった方がいいですよね。そういえばドイツで車椅子の人は見かけたけれど、障害者の外出はどうなっているのでしょうか。


今回、バギーの車輪に注意して見て来ました。車輪の大きさです。ドイツやイタリアのバギーの車輪はとても大きい。大きいということはそれに乗っている乳幼児にとっては乗り心地が良いということですし、地面からの距離もあるから夏の暑さの直撃を避けることができます
(昨日のNHKのニュースでは、東京の日中の地面の温度は52度でした)

重たい分、片手で畳んだり拡げたりはできませんから、乗降のときは誰かの手を借りなければなりません。技術を駆使して片手で操作できるバギーを作るのではなく、バギーは誰のためのものであるかを基本にして、バギーで外出するときはどうすればいいか、それは「手助けする」であったり、「段差のない電車の床面とホーム面」であったり、「歩道と車道を分ける」とかであったりの方法で補うのです。


今回の原発事故をまだ教訓にできない経済界、そこから資金を得ている政治家は、バギーの軽量化こそが技術開発であると信じて進んできたことときっちりと重なります。日本って、とっても特殊な、世界では通用しない考えの持ち主の国であると感が、今回の旅での感想でした。


毎回原発のことばかりです。ブログの本来のテーマに戻って、一点紹介します。

私も参加しているWWN(ワーキング・ウィメンズ・ネットワーク)が今取り組んでいる「日本の女性の働き方についてです。まだまだですね。

 

≪女性活用は企業経営にも好影響/WWNの調査/「コース別」「非正規化」が壁に≫
 働く女性の地位向上をめざし活動しているWWNはこのほど、女性正社員へのインタビューや企業訪問を実施。その結果について越堂静子代表は「女性の活用に成功している企業では、女性社員のモチベーションが上がり、経営の発展にもつながっていると実感した」と語っている。
WWNは、日本で女性管理職が少ない原因を探ろうと女性正社員140人にインタビュー。あわせて商社やメーカーなどの企業を訪問した。日本では、男性を総合職、女性を一般職として処遇に差をつける「コース別雇用」がいまだに根強いが、撤廃した企業では女性の処遇改善や管理職登用が進んでいる。 例えば、空調総合メーカーのダイキン工業では事務職の仕事内容を再評価して総合職資格へ処遇した結果、年収が数百万円アップした女性もいる。シャープやリコーなどでは生え抜きの女性執行役員も誕生し、女性社員のモチベーションも上がっているという。

《名ばかり総合職?》
一方、今回のインタビューでは、対象となる3040歳代の女性正社員を探すのに苦労したとも。回答者のうち、コース別が「ある」としたのは75%。コース別はないが、総合職の中で「総合職とエリア総合職」「グローバル職とエリア職」などの区分を設け、処遇や昇進に差を付ける「名ばかり総合職」の事例も目立った。
育児休業取得が昇進・昇格の遅れにつながる傾向があり、管理職志望の女性の悩みとなっていることも明らかになった。越堂代表は「(働く女性の7割が非正規という)非正規化の進行とコース別雇用が、女性の昇進を阻んでいる」と指摘する。

日本政府は国連の女性差別撤廃委員会(CEDAW)からこの夏までに、雇用の場で女性を積極的に登用する「暫定的特別措置」の取り組み状況について報告を求められている。WWNは独自の提案とあわせ、今回の調査結果をCEDAWに報告する。


暫定的特別措置を促進するためのWWNの提案
(一部略)
 

1. 女性の採用管理職役員比率目標を、50―30―10にする 
2. 法律で暫定的特別措置を定め企業に義務付けをする
3. 間接差別のコース別制度を容認する「指針」雇用管理区分の撤廃(
4. 同一労働同一賃金、同一価値労働同一賃金を労働基準法に明記する
5. 育児休暇によってキャリアリセットされない職場環境を
6. 非正規社員に女性が70%も占めるのは間接差別。派遣法の抜本的見直しで非正規 社員増加に歯止めを 

均等法は性別を理由とした労働者の配置、昇進などの差別を禁止しているが、「指針」は職務  内容の違いによる「雇用管理区分」を認めているため、コース別雇用制度を容認することにな っている。 


では、今日はここまで

菅首相不信任案の真相にまつわる3つの記事

すっきりしない日々が続きますが、梅雨最中です。

今回も労働問題から外れます。

マスコミによれば、菅首相は随分と能力のない方のようですね。

毎日、毎日、自らの属する民主党からも、野党の自民党からも、公明党からも、「あんたは能力がないのだから早く辞めなさい」と言われ続け、それでも「瓦礫の撤去などの目途がつくまでは辞めません」と言っています。あれだけ口汚く罵られたら、普通の神経ならとっくに精神のバランスを崩しているはず。「ハラスメントで訴えるぞ〜!」なんてことを、政治家は言わないのですね。


そんな能力のない人が、どうして首相にまでなれたのでしょうか。親の「
ジバン(地盤)、カンバン(看板)、カバン()」で、金をばら撒いて首相になった経歴の人ではないですよね。
菅首相を実際に見たことも、話したこともないから、私が菅首相を判断するのは、マスコミの情報だけです。今回の不信任案騒動も、理解できませんでした。ずっと働いてきたから、トップにありながら能力のない人って、例えると誰のようかな?っていろいろ責任のあるポストに座っていた人の顔を思い出したりしています。でも、学校や教育委員会や県庁のトップと首相では、比較にならない筈なんですよね。

ようやく納得できる記事に出会いました。いつも大手と地方紙を読んでいる私、こんなにはっきり書いている新聞もあるのですね


*1≪菅おろしに原発の影≫
<自公責任隠し小沢氏便乗か><首相なぜ追い詰められた>

「今回の『不信任案政局』を振り返ると、菅首相が原子力政策の見直しに傾斜するのと呼応するように、自民、公明両党、民主党内の反菅勢力動きが激化していったことが分かる。首相は56日、中部電力に浜岡原発の原子炉をいったん停止するよう要請。18日には、電力会社の発電、送電部門の分離を検討する考えを表明した。さらに事故の原因を調べる政府の「事故調査・検証委員会」を24日に設置。25日には外遊先のパリで、太陽光や風力などの自然エネルギーの総電力に占める割合を2020年代の早期に20%へと拡大する方針も打ち出した。〜中略〜自民党の石原幹事長は62日、不信任案の賛成討論で「電力の安定供給の見通しもないまま、発送電の分離を検討」「日本の電力の3割が原発によって賄われているのに、科学的検証もないままやみくもに原発を止めた」と攻撃。菅降ろしの最大の理由の一つが原発問題にあることを告白した。〜中略〜日本経団連の米倉会長はこの間、首相の足を引っ張り続けた。浜岡停止要請は「思考の過程がブラックボックス」、発送電分離は「(原発事故の)賠償問題に絡んで出てきた議論で動機が不純」自然エネルギーの拡大には「目的だけが独り歩きする」という具合だ。〜中略〜金子勝慶大教授は、不信任案政局の背景をこう推測する。「菅首相は人気取りかもしれないが、自公や財界が一番手を突っ込まれたくないところに手を突っ込んだ。自公は事故の原因が自分たちにあることが明らかになってしまうと焦った。それを小沢があおったのではないか」(2011.06.03北陸中日新聞、佐藤圭さんと小国智弘さんの署名記事です。)


その
2日後の京都新聞です。

*2「政府の国家戦略室がまとめた<革新的エネルギー・環境戦略>の素案では、原発推進路線を堅持する姿勢を鮮明にし、世界最高水準の原子力安全を目指す」


そして、上記の記事を裏付けるような記事が。

*3≪原発事故調(福島第一原発事故調査・検証委員会)あわや骨抜き≫

「事故調について、政府の国家戦略室が経済産業省の影響下に置く構想を菅首相に提示していたことが分かった。首相の辞任表明後に提示したもので、首相は原発を推進してきた同省が事故調の『骨抜き』を画策したとみて拒否した。菅内閣は524日の閣議で事故調設置を決定。事故調は内閣官房に置いて独立性中立性を確保し、東電の監督官庁である経産省から離れた形で検証させるようにした。だが国家戦略室は66日、同室が事務局となる新成長戦略実現会議の分科会『エネルギー・環境会議』の指揮下に事故調や原子力委員会を位置付けるーとの構想を記した文章を首相に提出した。首相は枝野官房長官らと協議し、提案を拒むことを確認〜中略〜さらに、原子力安全・保安院の経産省からの分離を議論する検討委員会の新設決定を明記した。(611日朝日新聞)


*1,2,3がしっかりと繋がりました。菅首相が退陣すれば、今以上に原発推進派が生き返るのは畢竟です。放射能でモスラが出現したようにね。


今回は記事からの引用ばかりになってしまいました。
今回も原発紹介はお休みです。
地震学者で「地震国日本に原発のあることにずっと警鐘を鳴らしてきた」神戸大学名誉教授石橋克彦さんの講演を聞いてきました。福井の原発銀座の危険性について先行して紹介せねばと思っていますが、なかなか忙しくて。
(またまた言い訳かい?
)
では今日はここまで

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