嶋川センセの知っ得社会科ー女性のためのお仕事相談室ー

女性が働き続ける上での様々な情報を提供し、また仕事上の様々な問題を共に考えます。

2011年07月

気骨のある東大の先生がいらっしゃったのですね。

2011727 () 衆議院厚生労働委員会 で参考人として「放射線の健康への影響」を説明した児玉龍彦( 東京大学先端科学技術研究センター教授 東京大学アイソトープ総合センター長) さんのことです。動画を見てください。このような専門家からすれば、福島の現状はとても容認できるものではなく、専門家よりはずっと知識の少ない素人の何倍もの苦悩の中にあるのだろうと推察します。

http://www.youtube.com/watch?v=O9sTLQSZfwo


先日ある集会で、≪JAL不当解雇撤回裁判≫の原告の方のお話を聞く機会がありました。

そういえば、先輩にもJALの客室乗務員(CA)になった人がいました。スタイル良く美人でした。

でも当時なら、女性は結婚すれば退職しなければならなかった筈です。

解雇された客室乗務員の約9割は、60歳定年制確立や結婚退職制廃止などに取り組んできたキャビンクルーユニオンの組合員です。

JALは放漫経営のため、会社更生法を適用されました。再建のため退職者を募りましたが、応募者が少ないという理由で、CAは53歳以上、機長は55歳以上、副操縦士は48歳以上、休職とかの履歴のある人等が解雇の対象になりました。そして、結局JALは、108人のCA20101231日付けでの解雇を予告し、最終的に整理解雇されたCA84人となりました。

(削減目標1500人に対して希望退職者は1733人あり、165人を解雇する必要はなかったそうです。)

72人のCAは、同時に解雇された74人のパイロットとともに、整理解雇は違法・不当であるとして、東京地方裁判所に訴えを起こし、2011311日に第1回口頭弁論が行われました。 年齢、病気休暇の有無と同時に、先に述べたようにこの解雇者の大半が日本航空キャビンクルーユニオンの組合員でした。Wikipediaによれば「日本航空キャビンクルーユニオン」は反会社側組合であると書かれています。御用組合ではないということです。だから、この解雇は組合潰しの意味もあるのです。

解雇対象者には、航空労組連絡会や航空安全推進会議、日本乗員組合連絡会議の現職議長や、航空労働組合の歴代役員も含まれています。整理解雇は、会社の都合で経営責任のない労働者を一方的に解雇するものです。そのため最高裁などの判例で「4要件」を満たすという厳しい条件があります。以前にも紹介しましたが、以下が整理解雇の4要件です。
解雇の高度な必要性があるか

解雇回避のための努力が尽くされたか
人選基準が合理的か
説明協議など手続きに妥当性があるか

更生手続き中の企業でも、公的資金を投入する場合でも、整理解雇をする際はこの4要件を満たす必要があります。


こうしてみてみると、この4要件を満たしているかは甚だ疑問になってきます。,蓮
更生計画2.9の黒字が3月の決算期で出ました、組合が提案したワークシェアリング(仕事の分け合い)や一時帰休などの回避措置も会社側は一切とっていませんでした。は、人選の理由に病気欠勤や休職者、年齢などをあげていますが、年齢差別は、ILO(国際労働機関)条約で禁止されています。航空機を運航する業務の特殊性からみて経験豊富なベテランなどを排除することは重大な問題です。
(これは国会でも追及されました)


会社更生法適用となった
JALの新たな会長は、京セラの稲盛さんです。会長は201128日の日本記者クラブの会見で「解雇の必要なかった」と述べています。しかし、いったん決めたものは撤回できないとのことです。その理由は、会社更生法計画を裁判所や債権者に約束をした。160名を残すのは不可能か。そうではない。しかし、いったん約束したものを1年で変えることはできない。この方たちには誠に申し訳ないことをした。将来何らかの形でお返しをしたいと思っている。


「将来何らかの形でお返ししたい」、今復職したい原告たちにこの言葉のもつ意味はありません。裁判が今後どのように展開していくのか、時々は報告します。JAL裁判については、講演会で貰ったビラ、支援会のパンフレット、赤旗日曜版を参考にしました。

明日から8月です。やれやれぎりぎり更新できました。
では今日はここまで

ダラダラと数日かかって書いています。以下☆から下は1時間前に書いた分。今、「え〜!東電、電気余っているのぉ?関西へ融通する」って社長がTVで発言。
下に書いたように本当に何も情報を明らかにしない企業ですね。さて、以下の部分です。


☆菅首相の支持率が
16%、民主党の支持率は下がり、自民党の支持率は上がったと報道されています。分かりませんね〜!原発を推し進めてきたのは自民党でしょう。自民党から一度だって「福島原発事故」に関しての見解を聞いたことがありません。自民党が政権を再び執ったら、原発問題はうやむやにされて、再び原発推進の国になるだろうとの考えを、反原発の立場の人たちの講演会では聞きます。私は、今までの原発事故の情報隠し、データーの捏造から、反原発の人たちの意見の方に賛成です。菅さん、首相の寿命も短いことですから、この際小出しにしないではっきり言ったらどうですか、「反原発だ」と。相変わらずの与謝野さんですね。いくら原発推進の中曽根さんの手下だと言っても、将来を見通せる力はありませんね。経済界一辺倒です。原発は安全か安全ではないか、それぞれの立場の人は譲りません。(反原発の立場の人の方が説得力と論理性があるように思いますが…)。視点を変えて核燃料の処理の観点から議論してはどうでしょうか。こればかりは、両方の立場の人も「完全なる処理方法はない」ということで意見は一致するでしょう。何故、与謝野さんは原発にしがみつくのでしょうか。菅さんも即原発廃止とは言ってませんのにね。反原発の立場の人からすれば菅さんだってはっきりしない物言いだと思います。


電力総連
(電力会社で作る労働組合。組合員数22万人。民主党の強力な集票団体)は原発推進の立場を崩していません。ずっと以前にこのブログで埼玉大学名誉教授暉峻淑子(てるおかいつこ)さんが労働組合員に向かって話されたことを書きました。(2007年3月4日を読んでください)。最も民主的かつ人権を重んじるべき労組は企業同様、手に負えないマッチョな集団のようです。(セクハラで訴えられるかしら?)要は男性正社員こそが労働者であり、一家を支える稼ぎ手なのだとする思想に凝り固まった組織。だから当然、電力会社も男尊女卑。その電力会社を相手に、男女賃金差別を質して、裁判をしている女性と知り合いました。彼女の状況を説明します。企業名や名前は、彼女の許可を得てから出しますので、ここでは単に彼女、電力会社です。


彼女は入社以来30年、宿直もこなし、男性と同じように働いているにもかかわらず、未だに一般社員のままです。高校卒業から30年というと、このブログのきっかけとなった大商卒業生と同じくらいの年齢ですね。入社当初は、同期入社の男性が重要な仕事を割り当てられたのに対し、彼女はお茶くみ、コピーのような仕事と男性社員のサポート業務しか割り当てられませんでした。さらに、業務開始までに毎日、男性社員が当直で使用した布団のシーツ交換や残飯整理をやらなければなりませんでした。
(そうそう、女性は始業までに机を拭いたりお茶を用意したりしなければなりませんでした。今はどうでしょうか)。
会社で使用する車の運転も男性は入社当初から会社の経費で自動車学校に行くことが出来たのに対し、彼女は自費で免許証を取得し、入社10年目にして運転が許可されました。

賃金は勿論大きく男性と差がついています。最初は男女同じですが、入社10年目の昇給からは、昇給の早い順に並べると、男性の早いグループ→翌年に男性の遅いグループ→さらに翌年男性の遅いグループと女性の早いグループ→さらに翌年所女性の遅いグループ、の順です。

入社12年目から彼女は男性と同じ業務を行うようになります。さらに女性の深夜労働が認められると、彼女は当直業務も行い、台風等の停電事故時には男性と同じ業務をこなしました。今、彼女は同期入社した一番早く昇進した男性と11段階の差がついています。また、男性の二人に一人が管理職なのに対し、女性は二人だけで、後は全員一般職です。彼女は人事考課面接で管理職から「良くやってくれている」「期待している」と好評価をもらっているにも拘わらず、職能等級は上がらないのだそうです。彼女はこのような状況を変えるべく裁判を起こしましたが、一審は敗訴でした。「予想外の敗訴でした」と言ってましたが、そりゃそうでしょう。どう考えたって男女差別ですよね。でも判決では「(会社が14年前の労働者アンケート調査の結果を引用して)被告の女性社員の中には、就労するのは結婚出産等までという意識や、女性は家庭を守るべきであるという意識を有している者が少なからず存在することが窺われるところ、このような意識が労働意欲等に影響を与える結果、人事考課において評価が男性社員よりも低くなる女性社員がいる可能性も否定できない」としました。
(裁判官!女性差別撤廃委員会からの勧告を知っているのかぁ!!)


途方にくれた彼女は、今年
423日に東京で開催された男女賃金差別全国交流会を知り、そこで訴えました。その結果、日本の女性差別裁判のエキスパートともいうべき素晴らしく有能な女性弁護士が彼女の弁護をすることになりました。今、裁判は高裁に移りました。次の裁判は829日です。私の住む地からは少し遠いですが、応援に行くつもりです。これはその都度報告します。
では今日はここまで。

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