嶋川センセの知っ得社会科ー女性のためのお仕事相談室ー

女性が働き続ける上での様々な情報を提供し、また仕事上の様々な問題を共に考えます。

2011年10月

自治労A県の嘱託書記解雇裁判の判決

腹立たしいことが多いですね。

勿論原発に関することが最も多いです。私の年齢では細胞分裂が活発ではありませんので放射能をそんなに気にしなくてもいいのですが、今、わが家に小さい人が滞在していますので、食べ物の産地にはこだわっています。ところが、全ての野菜を原発事故地から遠いところから調達するのは難しいですね。風評被害や東北地方を応援するためなのか、生協の共同購入の野菜は福島産が多いです。そもそも政府と東電の秘密主義及び「直ちに人体に影響ありません」の楽観主義が、時を経るに従って嘘であると判明するようになってからは、全て疑いの目で見てしまいます。福島は果物の産地でも有名ですが、一個500円もする桃が売れないので廃棄処分にされているのをTVで見ました。計り知れないほどの直接・間接の原発被害、それでも政権は脱原発を表明していません。


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日、久し振りにデモに参加してきました。車道をゆるゆる歩き、シュプレヒコールも言いつつ、ストレス&運動不足解消になりました。シュプレヒコールは主に「反原発」と「非正規労働者をなくせ」です。日曜日だったので、京都四条通りには多くの若者が繰り出していました。私が参加したデモは毎年、「反戦・反貧困」をテーマにしていますが、今年は「反原発」が加わりました。反貧困も反原発もこれからの人生が長い若者が強く要求することですが、残念ながら若者の参加は少なかったです。デモは労働組合型のシュプレヒコールを繰り返すだけのものであったので、沿道の人は加わり難かったと思います。


まずお知らせを一点。
働く女性の全国センターからです。

働く女性のための転ばぬ先の杖 有料電話案内 http://www.acw2.info/
私たち働く女性の全国センターは、全国の女性ユニオンと働く女性のNGOで女性の労働問題に取り組んでいるNGOで2007年1月に結成されました。http://acw2.org

働く女性の全国センターは、通話料無料のフリーダイヤルの働く女性のホットライン(0120-787-956)を行っています。 (フリーダイヤルの詳細はhttp://wwt.acw2.org/?page_id=45

電話が混雑していて何度電話してもつながらないという声を聞きます。そこで、このたび、完全予約制の確実に聴いてもらえる有料電話相談サービスを開始しました。こんな人には、便利です。職場で現在働いている女性(性自認女性も含む)て安心して相談できる友人がいない。有料でも必ず繋がる。話を聞いてもらう場所が欲しい。定期的に職場の愚痴を吐き出す場所が欲しい。安心できる情報が欲しい。

次に、裁判の判決についてです。自治労A県本部の嘱託書記であったBさんが大阪高裁でまさかの敗訴の判決を受けたことは前々回に書きました。その判決文についてですが、要約すると、「待遇改善を求めて控訴人
(清水さん)はもう一人の嘱託書記の人と労働組合を作り、使用者側と交渉をしていたのだから、その条件が折り合わない以上、雇い止めは仕方ない」というものでした。これは素人の私にも合点が行きません。なぜなら、待遇改善を求める労働者の契約を更新しないでいいのなら、労働者は雇い主に何も言うことができず、言いなりになるしかないことを意味しているからです。

また、私がBさんの仕事について書いた職務評価は無視されたのも同然でした。裁判官は職務評価を分かっていないということが露呈されました。解雇されたBさんの仕事は今、派遣労働者がやっています。その人が「Bさんは普通の働きぶり」と言っています。職務評価は特定の個人の能力について評価するのではなく、嘱託書記の仕事がどれくらいの価値のある仕事なのかを評価するものです。例えば、幼稚園の先生はピアノを弾かなければなりません。そのピアノの技能は、ある幼稚園のC先生が、ショパンコンクールで入賞した人であったとしても、幼稚園の先生に要求されるピアノを弾く能力はそれよりは低いものです。だからCさんが幼稚園の先生である限り、ピアノ技能の職務評価はトップ評価ではなく、幼稚園の先生に求められる中程度です。私が書いた職務評価は、正規と非正規の仕事の違いを評価したものです。しかし、裁判官は個人の能力と勘違いしてしまい、使用者側の「彼女はミスが多かった」という証言を証拠として採用しました。嘱託書記の仕事内容は正書記と殆ど変わらず、それだけの仕事内容を
18年間もやってきたBさんの能力が劣っているはずはありません。また18
年間もミスをしていたのならとっくに解雇されていた筈です。Bさんが担当していた退職者の関する仕事は放置されたままで、それは退職者の人が証言しています。

私も今、大学を雇い止めになった研究者の裁判の支援の事務をしています。提訴してから一年半が経過しました。この間、ずっと裁判というものを眺めてきましたが、個人が組織を相手に闘うというのは、蟻が象に挑むようなものだと痛感しています。裁判費用にしても、被告である組織の誰か個人の懐が痛むわけではありません。しかし解雇された原告は負ければ裁判にかかった費用を個人で払わなければなりません。現在進行中の、このブログにも登場した中国電力男女賃金差別の長迫さん、京大図書館非常勤講師雇い止めの井上さん小川さんは大きな壁に体当たりしているような無力感をずっと感じていると思います。労働者と組織は力の大きさから言っても対等ではありません。しかし、裁判官は対等として扱い、組織の言い分の背後やその力を考慮しないで、判決文を書いてしまっています。

日本の裁判官は、労働者側に立っているとはとても言えません。財界と政界とぴったりと同じ方向を向いていると、友人たちの裁判を見て実感しています。

では今日はここまで。

虐待はどこにでも潜む

今回は労働問題から外れますが、少しだけ介護労働に関係します。

急に寒くなりましたが、これからはうたた寝していると風邪を引いてしまう季節です。どこで寝ても風邪とは無縁の季節がちょっと懐かしくなったりして、勝手なものです。

仕事を辞めてから、どこでも、いつでもごろ寝OKの生活になりました。だらだらぐうたら暮らしていますが、この優雅な毎日が明日から暫くの間ストップします。小さな人が我が家に滞在するからです。明日からと書きましたが、最近時々私のぐうたら生活に水を差す人が現れました。それは独居老人(女性)で、私の身近な人ですが、お子さんがいないので、心細くなると電話がかかってきます。先日も夜の8時過ぎにかかってきて、30分ほど話しました。10時にまた電話があって、同じ内容でした、「さっき電話したの覚えている?」との私の問いに、「そうやったかなぁ」との返事。「もう遅いから寝てね。寒いからお布団ちゃんと被ってね。明日顔を見に行くから」と言ったら、安心されたのかその後電話はありませんでした。
翌日訪問しました。昨日言ったことは全て忘れているようで、また同じことの質問でした。Aという回答に、「Aやね」との返事。回答は私、返事は老人です。その
1分後に再び同じ質問、滞在時間1
時間ほどに延々とこれが繰り返されました。丁度、デイサービスの日でもあったので、後はケアマネージャーさんにお願いして帰宅しました。

これが同居だったら、一日中同じ質問を、一分おきにされたら、怒鳴り声の一つも出るだろうし虐待になるかもしれないと思いました。虐待はどこにでも潜んでおり、容易に現れるものなのだと改めて実感しました。
以前、イギリスの介護労働を研究している人から、「イギリスでは身内に老人の介護はさせないシステムがある」と聞いたことがあります。それは虐待に繋がる可能性が大きいからです。そういえば、私も、生徒の話には気長に付き合うことが出来たし、勉強も根気良く付き合ったように思います。「ちゃう、ちゃう」と卒業生に言われそうですが、少なくとも自分の子どもに対してよりはずっと冷静で、客観的になれました。今後進歩していく若い人に対する教師とは違って、介護労働者は、どんどん悪くなる人への対応です。精神的ストレスが強い仕事であると、今回の電話騒動から実感しました。それに比べれば、ぐうたらの日々への小さい人の闖入に戸惑うのではなく、小さい人の日々の成長を見られることをヨシとしなければなりませんね。今回は愚痴のような内容でした。

では、今日はここまで。

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