嶋川センセの知っ得社会科ー女性のためのお仕事相談室ー

女性が働き続ける上での様々な情報を提供し、また仕事上の様々な問題を共に考えます。

2012年01月

龍谷大学助手雇い止め裁判の和解内容&相変わらずの権力構造

意識は変わりませんなぁ〜!

今、TVで「ガイアの夜明け」を見つつ、このブログを書いていますが、感想はこれですね。

軽自動車に特化して売り出そうとしているホンダと、女性の方が軽自動車を購入するのが多いという定説(疑問もありますが…)に基づき、一足先に改革を進めているスズキの戦略が内容です。

「これからは女性をターゲットにする」という、ホンダの全国販売店店長の戦略会議の光景もありましたが、多分99%は男性。国内軽自動車の販売戦略トップを先頭に、店内改装を相談している光景も男性ばかり。もし、TVに写っていない場面に女性が沢山活躍していたら、どうかホンダやスズキのトップの方々、利用するだけでなく、登用してくださいね。


同じ視点で、もう一点。今日の朝刊
(朝日)の≪原発国家≫の記事のショッキングな見出し。

≪女を恐れた原子力村≫「理論的に話してもわからないし、純情そのもので『こどもを守ろう』というようなことだけですから、かえって怖い」。この文の主語は女性で、これを語ったのは86年のチェルノブイリ原発事故当時の科学技術庁原子力局長・原子力委員であった島村武久さんです。


書き出したら止まらない内容ですが、「女性は感情的に動くことを前提に消費者行動を考えるべし」との記述のあった高校の商業科目の教科書。以前にも書きましたが、オーストリアハプスブルグ家当主のマリア・テレジア
(神聖ローマ帝国共同統治者)を紹介する高校世界史資料集にも彼女に関する説明文は『16人の子どもを産む』という、為政者よりも性に重きをおいた内容だったし、その娘マリー・アントワネットも「美貌だが軽薄」という説明でした。同じ構図ですね。
いや〜!日本はどれだけ沢山の人が犠牲になっても変わりませんなぁ〜!男とか女とかではなく、人権に疎いだけの問題だと思うし、疎いことに男性が多いのなら、とても可哀想な境遇なのです。


さて、今日の本題です。

私が事務担当をしていた龍谷大学特任助手(有期)雇止め裁判の「和解報告」の続きです。前回、弁護団の声明を載せました。何の語句にひっかかるって?私は以下です。

今回の和解内容は、雇用期間が1年にとどまるとはいえ、本件のような非正規雇用の地位確認請求訴訟、特に、初回更新時の更新拒否事案において、使用者側に雇い止めを撤回させ、事実上の「職場復帰」を実現させる内容の和解が成立したことは、非正規労働者に対して厳しい司法判断が続いたり、勝訴判決を得ても金銭解決にとどまり職場復帰を果たせない事例も多いなかで、画期的といえます。

問題点をまとめると

*有期雇用における更新は、効力を持たない。特に初回で雇い止めされたら勝ち目はない。

*雇止めが撤回されたとしても、職場に復帰するのは容易ではない。

*雇止めの理由は特に問題ではない。(嶋田さんは、次回の更新がないと告げられたとき、「あなたに問題がある訳ではない」と告げられています。「仕事の引継ぎをしてください」とも。これって職場は存続しているという意味です。裁判が進むにつれて、嶋田さんの働き方にこそ問題があったのだと変化してきました。)


弁護士のお一人が言ってました。「裁判の経過とともに当局の雇い止めの理由が変化してきた
(上述の三つ目)。こういう場合、職場の同僚の証言「原告の働き方や性格に問題があります」を出して、解雇は原告本人に問題があると変化するものだが、この裁判に関しては同僚からの証言がなかった。稀なケースでした」と。

中国電力で現在係争中の長迫さんも、会社側から「昇進できないのは、彼女に協調性がなく特異体質だからだ」と言い、「そうだ、そうだ」の同僚の陳述を出してきています。以前に書いた「豊中女性センター館長雇い止め」裁判でも、原告の三井マリ子さんへの激しい人格攻撃がなされました。

圧倒的な権力と資金と証拠を持つ企業はいくらでも証拠を捏造し、同僚を裏切らせることができます。「裁判は公平・平等」という理念は、こと労働問題においては全くの絵空事です。(原発も同じ!)

では今日はここまで。

龍谷大学経済学部助手(有期)雇い止め裁判&リバーベンドブログ

今年もお付き合いください。

4日は仕事始め。東日本大震災の東北各県の県庁の「仕事始め」の様子が放映されました。壇上の知事の前に陣取る幹部クラスは男性ばかり。年度途中だからと大目に見てあげますが、来年度女性に地位を半分譲ってくださいね。2012年も「脱原発と女性の登用」を言い続けます。
また、昨年のこの時期に疑問に思った「証券取引所の大発会に着物姿で写っている女性たちの着物代&着付け代&美容院代は誰が負担しているの?」のブログにコメントを頂きました。そうか、派遣の女性もいるんだぁ〜!(コメント欄の一番上)

突然ですが、TPPについてどう考えますか?「賛成それとも反対」。近所のJAバンクには、「反対!はんた〜い!」の幟がに所狭しとなびいています。

分からないまま新聞や本を読んでますが、賛成派の言うことに「なるほど」と心動き、反対派の言うことにも「なるほど」と、考えが定まりませんでした。ところが直接TPPに関係のない『バグダッドバーニング機Ν供を読んで、考えが定まりました。TPPは、グローバル経済で恩恵を受け、もっともっと富が欲しい人たちの戦略の一つであると考えたら分かりやすいようです。それが経済用語で「グローバル経済」「爛熟した資本主義(これはわたしの造語)」と呼ばれようともです。『バクダッドバーニング』は、経済の本ではありません。イラクの首都バクダッドに住む女性のブログです。リバーベンドはハンドルネームです。日本語にも訳されています。本を購入しなくてもネットで読むことができます。このサイトの「日本語訳」をクリック。
http://www.geocities.jp/riverbendblog/

2007年が最新版です。それまでの分は右側に過去のログがあります。「最新版なのに、なぜ2007年までなの?」と疑問を持ちますよね。そうなんです。彼女の現在の消息は分かりません。シリアに2007年に逃れ、その後のブログは途絶えています。昨年は「中東の春」と言われたように、エジプトのムバラクやリビアのカダフィが長期政権の座から引きずり下ろされました。しかし、彼女の逃れたシリアは今、政府軍と反政府市民とが内戦状態です。アサド大統領は強硬派で、市民の血がたくさん流されています。難民となって逃げ込んだイラク人の生きる道はあるのでしょうか?


2011
年にアメリカはイラクから完全撤退しましたが、今もほぼ毎日爆弾で死傷者の出ているイラク。リーバベンドのブログを読めば、占領下で生きるということがどういうことかよく分かります。そしてアメリカが何を目的にイラクに侵攻したかも。こういう一人ひとりの発する言葉にこそ真実が書かれていると思いました。そういう意味では、昨年311日の地震・津波も福島原発も、ジャーナリストや研究者が書くだけでなく、体験した一人ひとりが書いて残しておかなければならないことです。私のブログも、そういう点では意味あるのかもしれません。


新年早々の話題は、私が約2年間応援していた裁判の報告です。原告は研究者で友人です。記者発表した弁護団の声明を先に読んでください。ここまでで十分長い文章になったので、解説は次回に回します。

経済学部和解解決のご報告
20111226
京都地裁に係属していた、嶋田ミカを原告、学校法人龍谷大学を被告とする地位確認等請求事件につき、1222日、両者間で和解が成立いたしました。
本件は、龍谷大学経済学部サービスラーニングセンターの助手として3年の期限付きで雇用された原告が、1回目の更新時に雇い止めされたため、少なくとも1回については更新されるはずであった旨を主張して、地位確認等を請求した事件です。
和解の具体的内容は、被告が雇い止めの意思表示を撤回するとともに、原契約を合意解約したうえ、原告を新たに1年間、龍谷大学アフラシア多文化社会研究センターで雇用するというものです。
本件においては、昨年7月の提訴以降、計7回の口頭弁論を重ね、審理が続いておりましたが、本年10月中旬より、予定されていた証人尋問の実施をいったん延期し、原被告間で和解に向けた協議を重ねてきたものであります。
今回の和解内容は、雇用期間が1年にとどまるとはいえ、本件のような非正規雇用の地位確認請求訴訟、特に、初回更新時の更新拒否事案において、使用者側に雇い止めを撤回させ、事実上の「職場復帰」を実現させる内容の和解が成立したことは、非正規労働者に対して厳しい司法判断が続いたり、勝訴判決を得ても金銭解決にとどまり職場復帰を果たせない事例も多いなかで、画期的といえます。
雇用期間が1年に限られることに関しては、原告の思いを最大限満足させる内容とは必ずしも言えません。しかし、原告としては、「職場復帰」を果たすことが何よりも重要であると考え、また、少なくない関係者の方々が、原告の訴えを重く受け止め、その解決の方向性を真剣に考えてくださっているとも感じましたので、ここに和解を受け入れる決断をしました。
原告はこれまで、雇い止めされる前から、龍谷大学教職員組合、「嶋田ミカさんの雇用継続を求める会」をはじめ、多くの方々の支援に支えられてきました。今日の和解解決も、支援者のみなさまのお力添えによるものと、深く感謝しております。
以上原告嶋田ミカ、原告弁護団

今日はここまで
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