嶋川センセの知っ得社会科ー女性のためのお仕事相談室ー

女性が働き続ける上での様々な情報を提供し、また仕事上の様々な問題を共に考えます。

2013年03月

3つの反原発集会&マツダの派遣労働者への正しい判決

今日は雨。花粉が舞っていないので楽です。でもめげずに、3.10集会と金曜日の関電前集会と、昨日京都であった≪チェルノブイリ・フクシマの集い≫に参加してきました。金曜日の集会で知ったことは、
大津市の学校給食の食材の放射能検査が今年度で終了しそうであったから、継続の請願をしてきた。結果として、来年度も存続されることになった。食材の千葉産のサバから放射能が検出されたが、大津市は問題ないとして給食に出されてしまった。県内の自治体によっては、放射能が検出された場合は一切給食に出さないところもあるそうです。
310日に大津市膳所にある生涯学習センターと膳所公園であった≪原発のない社会へ びわこ集会≫には、日野町長と愛荘町長が参加されていたので、これらの町はそうかもしれません。316日付の京都、朝日新聞に≪国緊急経済対策で21億円補正予算案≫「小学校給食の放射性物質検査の継続費60万円を新たに盛り込んだ補正予算案を22日の市議会臨時議会に提出する」とありましたので、来年度も継続されるようです。60万円が子どもの健康を左右する額だとは!大津市の学校給食については以下のサイトに出ていますので、確認してください。
http://civilesociety.jugem.jp/?eid=19935


京都であった≪チェルノブイリ・フクシマの集い≫で、「避難移住者たちの手記第2集」を買いました。1冊
500円、一部が≪子ども検診医療基金・関西≫に寄付されます。花粉を避けての晴耕雨読の今日、この手記を読みました。関西圏へ母子避難してきた方々の不安、怒りが直に伝わってきます。私があれこれ書くより、是非手にとって読んでください。kodomokenshin@hotmail.co.jpにメールすれば購入できます。


授業で、「当時、なんで戦争止めとこう!って、国民は言えへんだったん?」とよく聞かれました。私も同じ疑問を持っていましたが、福島原発事故後の日本の政治を見ていると、さもありなんと思うようになりました。金曜日の関電大津支社前の集会である女性が「福島原発事故では、何よりも水の確保に苦労したと聞いている。もし、大飯原発に事故があったら、琵琶湖は汚染される。」と今まで何度となく耳にしたことを再度話されました。家人と「もし、地震が起こってインフラが止まっても、琵琶湖に洗濯の水くらい汲みに行ける」とか、「北湖と南湖は琵琶湖大橋で区切られ、それぞれで対流しているから、双方の汚染が直ちに移動するわけやない」とか話していたのですが、放射能は空から降ってくるのですから、洗濯、トイレ、掃除とかでも一切使用できない、そして滋賀県だけでなく、あっと言う間に近畿一円、水が使えなくなる」ということに、耳慣れた言葉であるにもかかわらず、その時ぞーっとしました。


今でも福島の原発は、毎時
1000万ベクレル、毎日24000万ベクレルの放射性物質を環境中に放出しており、毎日3000人の労働者が原発事故の現場で働き、低線量の被曝は問題ないとする学者や文化人を動員した「放射能安全キャンペーン」が喧伝され、避難してきた人たちは、過剰反応として避難(おっと間違い)非難され、原発事故から何も学ばないまま、原発は稼働されようとしている。

東京一極集中ではない日本経済の活動があれば、望んで原発と隣り合わせに暮らす人々はいない。そういう根源的な対策をしないまま、原発がないと働く場所がないという論理で、人々を再稼働へと煽る行為は、「なんで戦争を止められなかったの?」という授業中の問いと重なります。


「司法よ、三権分立なんよ。公平な判断してよね」と言いたくなる昨今、勇気付けられる判決がありました。どうせ不服とする会社側は控訴するでしょう。この裁判が、上級審でどのように変化していくかを見届ける必要があります。原発事故と同じで、すぐに忘れ去らないように気をつけねば。

では、記事を引用します。


≪元派遣社員を正社員と認める判決≫
NHKnewsweb313 1834


自動車メーカーのマツダが、山口県の工場で、法律の限度とされている3年の派遣期間を超えた派遣社員を一時的に直接雇用したのち、再び派遣契約に戻す方法で長期間働かせていたことについて、山口地方裁判所は、「派遣労働を常態化させないという法律の根幹を否定するものだ」と指摘し、この方法で働いていた派遣社員を正社員と認める判決を言い渡しました。

この裁判は、自動車メーカー、マツダの山口県防府市にある工場で、最大5年7か月働いたあとリーマン・ショックの影響などで雇い止めをされた元派遣社員たち15人が、「実質的に正社員として継続雇用されていたのに不当だ」と訴えていたものです。
国の指針では、法律で3年が限度とされる期間を終えた派遣社員を再び同じ職場に受け入れるには、前回の派遣労働終了から3か月より長く空けることを義務づけています。
ところが、マツダでは平成16年以降、この3か月間だけいったん直接雇用し、その後、再び派遣社員に戻す方法で、長期間同じ職場で働かせていました。
13日の判決で、山口地方裁判所の山本善彦裁判長は、「マツダの方法は熟練した派遣社員の長期的な確保を目指したもので、派遣労働を常態化させないという法律の根幹を否定している。形式的な体裁は整えているが、実質はもはや労働者派遣とは言えない」と指摘し、原告のうち13人を正社員と認めました。

≪原告団長「心から感謝」≫
マツダ防府工場で派遣労働者として3年余り働き、5年前に解雇された原告団の西義広団長は「みんなと一緒になって心から感謝します。一時はうつ病のようになって誰も信用できない状態もありました。みんなから励ましの言葉をもらい最後まで戦い続けることができました。ありがとうございました」と話していました。

≪原告団の弁護士「画期的判断」≫
原告団の内山新吾弁護士は、「私たちの主張を全面的に認める画期的な判断となった。誇りやものづくりの喜びを感じながらやってきた労働者の心の底からの怒りに裁判所が目を向けてくれた」と述べ判決を評価しました。そのうえで、「マツダは、製造業での派遣労働が解禁されたことをきっかけに、都合が悪くなればいとも簡単に切ってしまうようになった。こうした判決が広がることで、派遣を恒常的に使うことができないようになるはずだ」と話しました。

≪マツダ「主張認められず遺憾」≫
判決についてマツダは「当社の主張が認められなかったことは遺憾だ。判決の内容を検討したうえで今後の対応を決めたい」とコメントしています。

では今日はここまで。

身を粉にして働く

花粉の飛散で春到来を知りました。おまけに黄砂、PM2.5も加わって、東の放射能とともに、日本中逃げ場がありません。でも、やはり怖いのは放射能。フィルターを黒くするとか、臭いがするとか、そういう類は一切ないのですから。しかし、くしゃみと目の痒さには我慢できず、昨晩の関電前集会は休みました。毎週金曜日の官邸前での集会の人数が数百人程度になったとニュースでも報じていました。元々大津の関電前集会は50人程度なので、こちらはそんなに東京ほどの激減は感じません。まあ。私のように花粉症で断念した人も何人か、東京なら何百人といたかもしれませんが…。

労働問題は表立っての動きはありませんが、自民党はなんでも規制緩和の方針のようですから、労働者の権利に関しては期待するのは無理でしょう。首相が財界に「賃上げ」を要請し、それに大手コンビニが呼応しました。労働組合はますます不要のようです。でも、恩恵(今や、給料はお上からの恩沢の感あり)は正社員だけです。


新聞に≪「正社員
解雇しやすく」浮上≫とあり(2013.08.07朝日)、安倍政権の有識者会議で話し合われています。

「終身雇用と年功制保障、その代わりに身を粉にして働く」という日本の労使の約束は、過労死とかブラック企業とか「追い出し部屋」とかに繋がる「身を粉にして働く」以外はとっくに破たんしています。


今回も労働問題に特化しない内容ですが何点か。

例えば、上記の「正社員解雇しやすく」の考えは突然に出てきたものではありません。最近「労働組合運動とはなにか」(熊沢誠著岩波書店)を読みました。上記の「賃上げは労使交渉で決まるのではなく、政治家が決める」は、私はかなりブラックジョークというか、皮肉の意味を込めて書きました。

突然に労働組合が無力化したのではなく、それは緩やかに、時には急にずるっと滑り落ちるように今日の出来ごとに繋がっているということを、この本で再確認しました。例えば、「労働者の職場での扱いはどうにでもできる」と経営者が考えるようになったのは、1986年の国鉄民営化(JRになったこと)からです。

だから、原発の再稼働も、オスプレイが和歌山県の上空を飛ぶことも、アルジェリアで日本人を含む労働者が殺されたことから自衛隊を海外に派遣する法律がもうすぐ成立することも、「そうか、あの時のあのことは、今のこれに繋がっているのだ」と合点する時が来るし、その時に反対を叫んでも遅いのだということを。

歴史というと、毎日あくせく暮らす庶民には関係のないようですが、連綿と続く日々の積み重ねが歴史であること、その中にまぎれもなく私たちは存在しているということを深い反省を持って自覚しました。

「安全な原発から稼働させる」って、これもブラックジョークなの?原発はそもそも問題点が多く、100%安全な原発はないと福島原発の爆発で知ったはずなのに!

体罰を受けた生徒が自殺した桜ノ宮高校の当該教諭がNHKの『ニュースウオッチ9』で謝罪していました。うまく表現できないのですが、違和感を持ちました。体罰を容認しているのではありません。生徒に手()をあげれば、非力な私は、体格に勝る生徒に負けてしまいます。女の先生はまず体罰はしないでしょう。老眼鏡の宣伝ではないけれど「はなせばわかる」高校生です。わからなければ何度でも。今回の体罰も連綿と続く日本独自の風土の1つです。あっさりと従業員を首にしたり、過労死や過労自殺にまで追い込む企業の責任者もNHKに顔を出して謝罪するべきです。

「働きすぎに斃れて」(熊沢誠著岩波書店)には、過労死や過労自殺などの事例がこれでもかというくらい出てきます。39日号の東洋経済に「ユニクロ疲弊する職場」を特集記事にしています。売っているものからは想像できない「社員を追い込む言訳許さぬ風土」とあります。3年以内の新卒者の離職率は5割超とも。


若い知り合いがフランスのワインの生産地にいます。子どもの通う幼稚園のことを紹介してくれました。一部を引用します。
( )は私の注釈です。(幼稚園の担任の先生はバカンス中にスキーで転倒して怪我をしたそうで年明けからずーっと休み。その間代理の先生が来る予定だったのですが、一週間だけ来てその後ずっと不在。その間、働いていないお母さん達は子どもを預ける事ができず、知り合いは働いているから子どもは幼稚園に行くことが出来ますが、実情は、毎日他のクラスに振り分けられ適当に遊んで過ごしているとか。こういう前提で、以下が知り合いの文章です)


子どもの
今日(131)は娘の4歳のお誕生日デシタ学校ではほとんどの子どもがお誕生日にケーキやお土産のお菓子などを持参します。(学校でお誕生会は用意してくれません)担任の先生はいつ復帰するかも不明の長期欠席なので、今日は毎週木曜日だけ来る副担任と一緒に(もともと木曜日は担任が休み。そういうシステムも日本じゃあり得ませんよね〜)お祝いをしましょうと言ってくれていたので、ケーキやお菓子の準備をしていたのですが
なんと

その日に限って
…。ストすでに娘のクラスは二週間以上放ったらかし状態だというのに。今回のストの理由は土曜日の午前中授業をすることに対して、とか。代理の先生を削減するという国の提案に反対だからとかいろいろ説はありますが。代理の先生を削減するのは私は賛成かも。だって先生たち簡単に学校休み過ぎ!先生をしている友人にあった時、「この間病気だったけど代理がいないからしょうがなく学校に行ったのよ〜」なんて言ってましたが、「じゃあ代理がいれば簡単に休んでたわけ?頑張れば仕事いけるくらいの程度だったんでしょ」って疑問に思ってしまいました。
(幼稚園、小学校は水曜日も休み。勿論土日も。中学校は不明)



この後も知り合いの怒りの言葉が続きますが、スト権を与えられていない日本の公務員とは次元が違いすぎるので、なぜフランスでかくも労働者が権利を主張できるのか、また、この場合なら、保護者はストをする先生にどのような感想を持っているのか知りたいところです。知り合いの子どもの担任が「過労死」ということは絶対にないのは確かです。

では今日はここまで


 

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