東和工業男女賃金差別裁判の控訴の続きです。

前回のブログで、労基法4条違反という画期的な判決が出されたことは書きました。判決文は「労基法4条違反の不法行為における原告の損害は、原告が一般職の賃金表に基づき現に支払われていた賃金と、総合職の賃金表の適用があるとすれば原告が得られる賃金との差額であるというべきである」です。

具体的には、年齢給差額と慰謝料等計441万円が認められました。ここで原告が問題にするのは、年齢給は総合職との差額分を認めておきながら、職能給については全く認めていないことです。判決文はこの理由を「職能給は、会社が労働者の業務遂行能力に対する評価を前提にするものである。しかし、原告は総合職ではなかったのだから、原告が主張する、もし総合職なら支払われていた職能給までを確定することはできない」。
言い換えれば、総合職であっても、能力がなかったかもしれない場合もあるから、確定できないということでしょうか!

また、裁判では、コース別を導入した後の10年間の内、7年分の総合職との差額賃金が時効で認定されませんでした。なぜ3年分だけ認めたのか?は、民法とか商法との関係からですが、専門的すぎて、私が理解できていないのでここではカットします。
はっきりと労基法
4条違反を認めたなら賃金の差額は全部求めるべきだとの理由で、原告の本間さんは悩みに悩んだ結果、控訴すると決断されました。

私も応援のためこれからも金沢高裁に通います。控訴審が始まれば、報告をします。


53日は憲法記念日。憲法が施行された日です。

京都9条の会主催の集会に参加しました。

3000人は収容できるという京都円山音楽堂の座席が満員でした。野外なので、日焼けを避けて木陰を選んだ人は立見席です。

私は、勿論「ごめんやっしゃ」と座りました。

講演は、防衛省の元官僚で、小泉首相がイラクに自衛隊を出したときを含めて、2004年から2009年まで内閣官房副長官補であった、柳澤協二さんです。

退官後、安倍政権の集団的自衛権に対して、自衛官を束ねた立場から異を唱えている人です。TVでもよく顔を見ます。

憲法9条の会主催なので、当然改憲反対の人たちの集会だと考えますが、今までこのような内容の集会で、この会場にこんなに多くの人が集まったのを、私は初めて見ました。多分、9条の会と防衛省元官僚との組み合わせに惹かれた人が多かったのかも…。


柳澤さんは、著書も何冊か出しておられます。私は会場で『亡国の集団的自衛権』を買いました。柳澤さんの話の根本には、集団的自衛権を推し進めている安倍さんを初めとした政治家が、自衛官の立場を理解していないことも一つにあります。イラクに派遣された自衛官の自殺は29
人。もし、一人でも自衛官が殺されていたり、イラクで誰かを殺していたら、当時の小泉首相はどのように責任を取るつもりだったのか?もしこのような事態が起こっていたら、日本は今まで築いてきた平和国家のイメージを根底から失なうことになった。それがどれだけの損失かを政治家は分かっていない。派遣中に事故がなかったのは奇跡であったと、具体例を挙げて、戦争をする国になるリスクを話されました。柳澤さんが語る集団的自衛権に反対する理由は、現場を知る人だからの説得力がありました。自衛隊法の条文が、具体的にどのような行動に結び付くのか等は初めて聞く内容でした。日本は、軍事力でない外交を目指すべきだと締めくくられました。
では、今日はここまで。