今日は一日中雨でした。急に涼しくなると、あの暑さが少し恋しくなったりして、勝手なものですね。

 

さて、今までに労働契約法制とそれに伴う、労働時間法制について何度か書きました。その主な要点をもう一度(三度かな?)書きますと、次のようになります。

時間外月30時間を超える場合の残業代の割増率を5割に引き上げる。

長時間残業した人の休日取得を企業に義務付ける。

年収の高い人などを労働時間規制から外して残業代をなくす「自律的労働時間制度」の創設

解雇の金銭的解決の導入の検討

 

9月12日付けの新聞に次のような記事がありました。要点をまとめてみます。

残業代割増率示さず 労働法制厚労省が修正案(朝日新聞912)

雇用契約の新たなルールを定める労働契約法制や労働時間法制の見直しをめぐり、厚労省は11日、労使双方の反発があり議論が中断していた素案を修正する案を労働政策審議会の専門分科会に示した

(→の次の文が今回の労働省の素案です。)

 

30時間を超える残業の割増率を5割に引き上げる。→残業が一定時間を超えた場合の割増率を引き上げ

有期契約更新は3回を超えて継続すれば、正社員への優先的な応募機会を付与→不必要に短期の有期契約を反復更新することのないよう配慮

 

今回の厚労省の素案は、いずれも具体的に示されていた数字が削除されています。

調査に協力してくれた卒業生の多くは有期雇用ですから、この2つ目の有期雇用についての素案は、今までこのブログでは書いてこなかったので、こんなんもあったのかと「あれっ」と思った人もいるでしょう。

618日の新聞には確かにこの素案についての言及もされていました。

でもその記事の最後に、とても冷めたコメントがあったので、これはぬか喜びになるだろうと、あえて取り上げませんでした。

 

そのコメントとは「正社員にしたくない企業は決められた更新回数の前で契約しなくなる方向に進むだろう」。

どうですか、的確なコメントでしょう。

 

今審議されているホワイトカラー・イグゼンプションの条件の一つに年収があります。使用者側の当初の考えとは異なり、その額が400万から1000万円になるという情報も聞きます。

でも油断は大敵。

 

先日、ある講演会で、講師がこう言ってました。「派遣法だって最初は派遣していい職種は限定されていたのに、どんどん規制がはずされて、今は何でも派遣でOKのようになったことから考えると、最初1000万円で、それならあまり多くの労働者は該当しないと思っていても、いったんこの法律が成立したら、どんどんと額は下がって行って、あっという間に400万円のラインに行くだろう」。

なんかすごく得心してしまいました。

 

前回のブログを見て、アメリカに住む卒業生が次のようなメールをくれました。

彼女の夫はアメリカ人で、日本でいえば整形外科の医者のような仕事をしています。豊かに暮らしている階層に属しています。アメリカの医療制度は、公的医療は低所得者や高齢者・重度障害者に対するものだけで、基本的には個人や会社が民間の保険会社と契約します。少し加筆していますが、彼女は、アメリカの医療制度について以下のように述べています。

 

《保険の事は本当に悩みます。今現在うちは入っていません。入ろうと思えば5000ドルを自腹で、それ以上の負担も月々1000ドル近くはかかります。しかも歯には使えないとかで、結局うちはその分貯金に回して、その時の貯えにしてます。幸い友達が小児科医、歯科医、内科医なので、検診などはお互い夫の診察と交換でしたりしています。アメリカの治療費は莫大だから医療破産する人が多いそうです。もしそうなっても家は取られなくするようには法律で守られているようです。夫のクリニックでも保険で治療が左右されていて、彼はいつも怒っています。自分が診察して治療法を決めるべきなのに保険会社の社員が、『この保険では5回までカバーされます。』など電話で指示するからです。未収入の診察費もたくさんあります。そもそもシステムをいうと、診察を受けるとその分を後日請求書として送ります。クリニックによってはその当日に払った場合は割引をしてるところもあります。しかも随分借金を作っても平気で来る患者も多いです。あまりに借金がかさんでる患者の場合は、専門業者にかなりの成功費用を取られながらも集金の依頼するしか方法がないんです。結局アメリカの保険っていうのは、あまり自分の健康を大事にしてない人を支えるようなものなのです。だから夫のポリシーは、その分をスポーツジム費や食費に回したほうがいいというものです。こちらは子供が熱をだして電話をしてもすぐには連れて来させないんです。だからうちみたいにめったに病気のない家庭は、子どもが医者にかかった回数なんて一人一年一回の検診のみです。その費用は、もし支払ってたら50ドルぐらいだと思います。3人の子どもで150ドル、それにプラス私の健康診断120ドル。夫も同額程度としても全部で500ドルもいかないんです。一つ間違えれば恐い話ですが、その分は車の事故の場合の身体への保証等を余計につけたりして考慮しています。》

 

どうですか、日本とは随分と制度が違いますね。長寿国日本の医療制度は、簡単に他国とは比較できませんが、カナダのようにこの制度だけは無料というものを、誰ものが関係する分野で施行するなら、随分と人々の暮らしぶり、精神の安定度も違ったものになってくるだろうと思います。

 

均等法についてはまだ勉強中です。厚労省が今、今回の改正均等法の省令また、指針について意見を求めています。できるだけ多くの女性の働く現状をコメントにして送りたいので、どの点が問題なのかを次回のブログで書くつもりをしています。そのときは協力してください。

では今日はここまで。