今年3月にめでたく定年退職する人と、定年まで10年近くある人と3人で、退職祝いをしました。勿論割り勘で!(10円のお釣りは主賓に)私以外の2人は事務屋です。その2人が「男性優位の職場で働くことが苦痛である」と口を揃えて言ってました。「モチベーション下がるわ」「年金が少なくてももう働きたくない」等々。

私もこの理不尽な男性優位職場がイヤで、男女平等な職場を求めてたどり着いたのが教師だったので、状況はよく分かります。しかし、彼女たちと同じ職場を去って
30年、未だに男性優位なのです。(学校も完全なる男女平等の職場とは言えませんでしたが、生徒の手前あからさまな不平等へは、「教育」という名を借りて質すことができました。
)


日本のジェンダーエンパワーメント指数
(女性の国会議員、管理職、専門・技術職比率、男女の所得比率を指数にしたもの)は、世界109カ国中57位。

人間開発指数(平均寿命、国民所得/1)10位。

ジェンダー格差指数(男女格差の度合い)134カ国中101位。内訳:女性国会議員等の政治分野110位。所得格差等の経済分野108位。教育分野84位。

女性議員比率ランキング186カ国中92

女性取締役の比率35カ国・地域中下から五番目。

この数字の羅列は!どうです。この現実に愕然としませんか。

最後にある女性取締役の比率においては、日本の一つ前にはヨルダン、後ろにはバーレン。(ヨルダンもバーレンも中東のイスラムの国です。前回のブログに書いたように女性の人権に関しては、日本の方が高いと思われていますよね。ショック!)

 

の人間開発指数は、平均寿命が長く所得が高いということを表しています。これは日本が先進国である証拠です。先進国の日本が、この開発指数以外は下位であることが日本の女性の置かれている状況の異常さを表しています。諸外国からは、「日本の女性はこれで満足しているの?」と、不思議がられています。(以上は朝日新聞論説委員竹信三恵子さんの「女性を活用する国、しない国」岩波ブックレットからの引用です。いすれの数字も最新のものです。)


冒頭の元同僚の「男性優位の職場で働くことが苦痛である」の裏には、「男性優位に迎合する同性の女性との関係にくたびれる」があります。今から
25年ほど前の職場の学年会議で、同僚の教師(圧倒的に男性が多い)にお茶を出すべきか、それとも平等意識の強い同僚(私のことです)の気持を慮って淹れないでおくか、狭間で苦しむ年下の女性教師を見て「お茶を淹れた方が精神的に楽になるならどうぞ」と言った記憶があります。


話は変わりますが、「永田洋子」という名を知っていますか。彼女がどういう人なのかを知りたい人は検索してみてください。「連合赤軍の副委員長で同志
12人総括という名の下に殺害し、死刑判決を受けたが病気のため今年25日東京拘置所で死亡」とだけ書いておきます。逮捕された1972年当時も今も、殺害する側のナンバー2にいたのが女性であったという理由で注目されました。彼女に関する本は沢山書かれていますが、考えさせる文に出会いました。

「『女』でありすぎた永田洋子」という題で田中美津さんが朝日新聞に書いています。
(201132日夕刊)
。田中さん自身、ウーマンリブ運動の中心的存在でした。ウーマンリブが何かを知らないですって!これは勉強不足だからちゃんと自分で調べること。その田中さんがリブ運動を始めたとき、新聞のインタビューを受けたときのことを書いています。

「新聞のインタビューで歳を聞かれ、ホントは
27歳だったのに『26歳ですっ』と答えてしまって、女は若いに限るとうそぶく世間に対して、やっと叛旗を掲げたというのに、1歳でも若く思われたいなんて!あぁ情けない!としばし煩悶した末に私は気づく。~中略~一人の女の中には<毅然と生きたい私>もいれば、<1歳でも若く見られたい私>もいる。その両方で『ここにいる女』の私だ。~中略~。自称革命家の男たちに認められたい一心で、永田は永遠に、政治的に革命的に振舞おうとした。そんな<どこにもいない女>
として行きようとした。〜中略〜。永田は男並みを目指すには「女」であり過ぎたのよ。自らの分身を、彼女は殺した」


田中美津さんの言葉を借りれば、日本の女性は、「毅然と生きるか」、「
1歳でも若く見られたい私か」のどちらかしか選択できない状況なのかもしれません。その分断に女性も男性も気付くべきだと、視点は違いますが朝日の竹信さんも田中さんも言っているのではないでしょうか。

 

またまた話は変わりますが、TVでもお馴染みの寺島実郎さん(日本総合研究所理事長)の話を聞く機会を得ました。寺島さんは開口一番「数字を読んでください。数字に強くなってください」と仰いました。

例えば、<日本の貿易相手国のシェアの推移(貿易総額)>において、1990年アメリカへは27.4%201011月時点12.9%。同じく1990年大中華圏(中国大陸・香港・マカオ・台湾)へは13.7%31.7%です。これからも日本の立ち位置が見えてきますよね。


次回は、竹信さんが数字で示したこと、寺島さんが「数字を読め」と言ったことについての意味を書きます。「浜さんの課題が出てこないではないか」ですって?これでも段々と近づいているつもりなのです。

では今日はここまで。