ブログに書くべきこと溜まってきました。その前に一つ。今後このブログの最初にいつも同じ語句を入れます。

≪脱原発と女性の登用≫

(人災である原発に関しての政府関係者やマスコミに登場する有識者・関係者。天災である地震・津波に関しても同じ。さらには『日本は強い国』とか『日本の団結力』とかを発する競技者やタレントは全員男性です。女性は銃後の守りか、バリケードの後ろでおにぎり握っとれの時代と同じではないですか!以前から朝日新聞「オピニオン」欄の男女比について疑義を持つ私には、今回の人災の「福島原発事故」の教訓は、☆脱原発&☆女性の登用(表現変えるなら男性撤退。この際女性に任せなさい)以外に、日本が生き残る道はないと考えます。だから、いつも同じ語句を!☆脱原発&☆女性の登用


では本題。労働問題から1点。

*京都大学の図書館で遡及入力の仕事をしていた有期雇用の二人が、5年の任期にもかかわらず4年で雇い止めになったことを訴えた裁判の判決がありました。331日、京都地裁です。傍聴に行きました。裁判長の一言「棄却」、1分で閉廷です。「判決理由を読んでください」の傍聴席からの要望にもかかわらず、あっという間の裁判長退場でした。


判決文は、その後の集会で弁護士から紹介されましたが、さらに唖然!

原告の2人が感想を書いています。原告の文章は、いずれも深い洞察に満ちた文章です。判決文はこのサイトです。p34からが裁判長の本音です。
http://bit.ly/g1aHQN


原告の文章は、
http://extasy07.exblog.jp/m2011-04-01/ にアクセスしてください。


集会で私は質問しました。「二人の仕事は、補助的でしたか?」「はい、補助的だと思います」「職務評価をやってみませんか」「やります」。

このような遣り取りの一週間後に、原告が営業している京大正門の外側にある「くびくびカフェ」で職務評価をしました。当日は入学式で、「京大入学式」と書かれた立て看板の前で、親子の記念撮影が行われていました。

裁判長は原告
2人が非正規の職を選んだのは彼らの人生観にあると言いました。「京大出身の原告たちは、正規の職に就くこともできるのに!」。新入生と彼らの何年か前の姿が重なりました。


原告たちの遡及入力の仕事というのは、非常に専門的知識の要ることが、職務評価をする中で、次第に判明してきました。「入力」と聞くと、パソコンにデーターを打ち込む作業と思いますが、「遡及」というのがなかなかややこしい作業なのです。京大には沢山の蔵書があります。新しいものから古いものまで。蔵書のデーターベースは世界共通で作成されているそうです。そのデーターベース
(DB)に、京大の蔵書が正しく入力されているかどうかをチェックします。「もし」されていない場合は新たに蔵書目録を作成します。「もし」というのは、されているかもしれないのです。

日本語でもとても長いタイトルの本がありますよね。例えば今私の手元にある本の表紙には『スウェーデンとオランダに学ぶ
(横書き)』『人を大切にする社会システム(縦書き)』と二つのタイトルが記載されています。奥付には『スウェーデンとオランダに学ぶ人を大切にする社会システム』とあるので、タイトルはこの二つを足したものだと分かります。でも、これが古書で、ラテン語だったらどうでしょうか。DBには片方しか書いていない場合もあります。この場合、DBにヒットしないから新たに蔵書目録を作らなければと判断してはいけません。ラテン語であれ、何語であれ、どれがタイトルで、サブタイトルで、著者名で、出版社で、第何刷かが理解でき、DBにあるのが、この本なのか、他の本なのか判断しなければなりません。京大の蔵書は、東大に次ぐ膨大なもので、大学の中でも権威があるとされており、失敗は許されないとのことです。古書はかび臭く埃もあります。古本屋さんって独特の臭いがしますよね。パソコンの画面をずっと凝視する作業です。

これらを職務評価の
4項目≪知識・技能、責任、負担、労働環境≫に照らし合わせて評価すると、とても補助的な業務ではないほどの高得点になりました。原告2人も「補助的な仕事ではないね」と再認識でした。この仕事を非正規がする仕事であるのが、そもそも間違っているのです。でも、彼らが解雇されても、直ぐに代わりが見つかるというのが「高学歴ワーキングプア」の象徴的なことでもあります。

もう一つは、最高裁で画期的な判決が出ました。上級審へ行くほど、労働者にとっては厳しい判決が続いています。身近なところでは、上記の京大図書館であり、試用期間中に解雇された日本基礎技術の本田さんの敗訴です。
http://blog.livedoor.jp/futoukaiko/


長くなるので新聞紹介に止め、「続きを読む」に入れました。上級審の久し振りの「弱い者」の立場に寄り添った判決です。

では今日はここまで。

次回は原発についての集会とデモの報告をします。

 

毎日新聞2011年4月13日

最高裁判決:個人請負も「労働者」 団交拒否は不当行為 

 INAX(現LIXIL)の子会社と業務委託契約を結んで製品修理を個人で請け負う「カスタマーエンジニア」(CE)が、労働組合法上の「労働者」に当たるかが争われた訴訟で、最高裁第3小法廷(那須弘平裁判長)は12日、「労働者に当たる」との判断を示した。そのうえで、団体交渉を拒んだ会社の対応を不当労働行為とする判決を言い渡した。こうした就業形態は個人の立場を不安定にするとの批判がありトラブルも多いが、請け負う側に有利な判決となった。

 CEは「INAXメンテナンス」(愛知県)からINAX製のトイレや浴室の修理補修を請け負っている。04年にCEらが加入する社外の労働組合が労働条件改善を訴えて団体交渉を求めたが、会社側は「CEは『労働者』ではない」と拒否した。

 労組法は労働者を「給料やこれに準ずる収入で生活する者」と規定している。CE側は「社員同様会社の指揮監督を受け、労働の対価として事実上の賃金を得ている」と主張。会社側は「CEは個人事業主であり発注業務を拒める。報酬も委託業務に対して支払われている」と反論した。

 小法廷は「CEは会社側の依頼に応じるべき立場にあった」と指摘。「報酬は会社が等級や加算額を決めており、労働の対価と言える」として労働者性を認めた。

 訴訟では、東京地裁が08年にCEを労働者と認めたが、東京高裁(09年)が1審を取り消す逆転判決を言い渡していた。

 小法廷は同日、CEと同様に新国立劇場運営財団(東京都渋谷区)と契約を結んで公演に出演しているオペラ歌手についても労組法上の「労働者」に当たるとする判決を言い渡した。【伊藤一郎】

 ◇解説 契約より労働実態重視

 最高裁は、契約が形式的に「委託」や「請負」であっても、実態が「雇用」と同一視できるなら労働法の保護対象とすべきだとする判断を示した。労働組合側が「偽装雇用」や「名ばかり事業主」と批判する企業の手法に警鐘を鳴らしたといえる。

 今回のCEのようなケースでは、企業は契約相手の個人に社員と同様の労働をさせながら、「雇用」していないとの理由で社会保険などの負担を免れている。働き手には最低年収の保障もなく、残業、出張手当が払われないこともあるが、組合を通じた団体交渉やストライキ権が否定されることが多い。

 労組関係者によると、同様の契約形態はトラック運転手や建設作業員、駅の売店従業員など幅広い業種に及び、総数は100万人以上との見方もある。地裁や高裁では契約を重視して企業による団体交渉拒否を正当とする判断も示されてきたが、最高裁判決により不安定な立場で働く人々の救済に向けて道が開かれる形となった。

 一方で、法律上の「労働者」の定義があいまいだったことが問題の背景にあるとの指摘が以前からあり、厚生労働省の研究会が7月に中間報告を出す予定だ。今回の判決も踏まえ、労使の紛争を増やさないような明確な基準策定が求められている。【伊藤一郎】