梅雨とはいえよく降ります。大飯原発が再稼働しました。命とか環境とか未来とかで原発を考えていては理解できない構図です。安全性が怪しくて動かせない原発は多額の減価償却費と維持管理費だけを生み、赤字を膨らませる「不良債権」なのだから、財政赤字を膨らませたくない国と、貸し手責任を問われたくない金融機関の利害がからむ慶大教授金子勝さん京都新聞7月3日朝刊から抜粋)
まったく命とは別な、金儲けの考えの構図なのですね。
東電の株主総会でも、脱原発の提案は否決されました。投資家が反対したからです。これも一般人には理解できないことです。


朝日新聞
(73)の投書欄にこんなのが出ていました。福島県南相馬市に住む63歳の男性です。

要約すると以下です。

原発再稼働南相馬から助言」

≪大飯原発の再稼働について、南相馬市民として一言周辺住民にアドバイス≫

・線量計を購入するべし。(前日と違っているかだけを見るので精度は関係なし。間違っても行政が配布する積算線量計などに期待してはいけない)

・予備のガソリンは最低2缶買い置きし、車は毎夕満タンにするべし。

150km以上離れた避難場所を方向別に複数確保するべし。できれば走っておくべし。

・高齢者とペットのいる人には体育館は避難場所にはできないと知るべし。

・避難は一年以上と覚悟すべし。必要なものはすぐに持ち出せるようにし、家に置いたものは盗まれると覚悟すべし。

・原発から自宅方向と距離を正確に把握し、毎日朝夕の風向き、風速を確認すべし。

・原発作業員の友人を複数持ち、何かあったら情報が届く態勢をつくるべし。


「琵琶湖汚染するから原発反対!」のどの文章よりも説得力があります。原発事故下では、これが現実なのですね。


次に、男女賃金差別裁判の報告をします。

629日に金沢地裁であった裁判の傍聴に行ってきました。

訴訟内容は

≪男性と同一の仕事をしているのに女性だという理由で総合職にしないのは不当≫というもので、具体的な訴訟内容は以下です。

・コース別雇用管理制度導入後10年間の賃金格差額

・違法な時間外手当(時間当たり一律625)の差額分(2年間のみ。後は時効が成立)

・これら一切の慰謝料を求める。

・退職金の差額の賠償請求(定年退職後再雇用中)


原告は富山に住む本間啓子さんで、被告は金沢に本社のある東和工業
()です。

原告は、1987年に35歳で東和工業に事務職で入り、3年後に希望して設計職として設計部門に異動。その間、2級建築士の資格を取得。(設計部職員7人の内、女性は原告のみ。建築士の資格を持つのは他に設計部長のみ)。ところが、会社側は、「新賃金体系について」の通達で、総合職・一般職というコース別制度を発表。従前の男性、女性を読み替える。よって、原告は設計部門で男性全員総合職の中で、たった一人一般職となる。度々、会社のトップに「総合職にして」と訴えるが、会社側は「男性総合職、女性一般職という会社の決定が気に入らなかったら、どこか他を探してもらって結構」との対応であったため、納得できない原告はついに提訴に踏み切る。それが201111月。

裁判は、まだ書面のやり取りの段階ですが、会社側は、原告が裁判に必要な資料を会社に無断でコピーして提出したと、就業規則を盾に「懲戒処分」をかけてきています。日本の裁判は、原告側が証拠を提出しない限り、会社の違法性を問えません。資料を持たない原告個人は一体何を証拠として闘えばいいのか、会社側のいいがかりとしか取れない言い分です。

また、会社は、彼女の能力を判断する材料として、「技術の蓄積は、現場経験にあると考えます」と言い、原告が現場を知らないから、技術はないと言っています。これに対しても、原告は再三現場に行きたいと言っていましたが、全く無視され続けていました。研修の機会を与えず、蓄積がないとはよくもまあ言えたものですね。

原告のこれまでの悔しさ、察するに余りあります。「よく我慢したね。よく一人で裁判に踏み切ったね」が応援に駆け付けた
27人の気持ちでした。東京、大阪、富山、金沢、そして大津からの傍聴人は、傍聴席に座りきれないくらいでしたが、長椅子だったので、ぎゅうぎゅう詰に座りました。会社からは4人の管理職が来ていましたが、一人は座れず外で待機していました。今後も応援して行こうと、賃金差別裁判の元原告たちを中心として、ニューズレターを発行していくこと等、応援態勢も生まれました。私もその一員として、今後も報告していきます。

では、今日はここまで。