金関(金曜日関西電力前)集会に参加してきました。特定秘密保護法反対のデモの人たちも途中から参加。金関集会では、参加者の背景も様々で、発言したいことがいろいろあっても、原発にだけに絞って今までは各自発言してきました。しかし、成立寸前の特定秘密保護法は反原発運動にも密接に繋がる可能性もあります。ある人が「眉間に皺の寄ることばかり」と言ったように、集会は原発と特定秘密保護法の両方に言及する集会になりました。(日付変わり土曜日です)今朝の朝日の滋賀版に、特別秘密保護法反対のデモの様子が写真入りで出ていました。反原発に関する大津の集会は報道されたことがありませんが、マスコミもこの法律に関してはかなり危険視しているようです。

何度も書いていますが、なぜ無謀な太平洋戦争を止めることができなかったのか、当時の参政権を持っていた人たちは何を考えていたのか、授業でもそういう質問を受けました。(女性は当時参政権がなかったことは念のため)

今夏、私は『ショック・ドクトリン』(ナオミ・クライン著 岩波書店)を丁寧に読みました。検索すると日本語版要約が出てきます。ショック・ドクトリンは日本語で≪惨事便乗型資本主語≫と訳されています。1973年にチリでクーデターが起こります。ここから壮大な新自由主義の経済実験が始まります。チリの国民がなぜこの政策を支持したのかが、太平洋戦争を阻止できなかったことに対する授業での疑問と繋がります。これも≪チリクーデター≫で検索できます。今、安倍政権が進める【特別機密保護法】【経済特区構想】【日本版NSA】。日々の暮らしの中で、右傾化には一見繋がらないようなこと、【NHK経営委員の顔ぶれ発表】【婚外子相続判決に対する自民党内部の抵抗、】、今朝の朝刊にあった【教科書改定国の影響濃く】。こんな風にして、知らず知らずに表現の自由や知る権利を侵害され、気が付いた時には民主化とは全く逆の位置に居た…。これが戦前と同じような時系列経過なのでしょう。

このような状況に【蟻の一穴】でも与えられないかと思います。蟻ほど小さくはないのですが、全く新しい発想もあるのだという例を紹介します。以前から書いています、中国電力の男女賃金差別裁判の広島高裁判決についてです。

広島高裁の判決は例えればこうです。

仮に100(男性70人、女性30)の同期同学歴の社員がいるとします。中国電力はコース別をとっていませんから、入社時は100人全員同じスタートです。勤務してから30年、賃金の高い順に100人を並べてみると男性の65人が高い順に並んでいます。次に女性の3人が続きます。その後に残りの男性5人が続き、それから後は27人の女性が最後まで並びます。広島高裁は、これは「男女が別々な賃金j表ではない。だから男女差別はない」と言い切りました。例えると、男性を白色で表し、女性を赤色で表すと、「白の65本の麺に3本の赤の麺が混じっているのはピンクである。同様に赤27本に5本の白が混じっているのもピンクである」と言ったのです。これに「待った!」をかけた研究者が現れました。量的データの分析方法論という学問で世界的な権威のシカゴ大学の山口一男さんです。山口さんは統計学を駆使して(計算式は全く理解できません)、「中国電力の同学歴同期入社の賃金は、男女別賃金である。京分の1、億分の1も確率はない」という内容の陳述書を書いてくださったのです。この陳述書は最高裁の控訴理由の大きな柱になりました。(下世話に言うと「ピンクでは断じてない」ということですね)

シカゴ大学は新自由主義の中心の大学です。冒頭に書いた「ショック・ドクトリン」では、シカゴ大学のミルトン・フリードマン(ノーベル経済学賞、2006年死去)が新自由主義の象徴として出てきます。山口教授には、ジェンダーと新自由主義についての話しをお聞きしたいと思っていますが、とても看過できない日本の旧態然とした判決だったのでしょうね。感覚的に「ピンク違うやん」と言いつつ、有効な反撃方法を見いだせていなかった原告側に、「科学的色彩学的にピンクではない」と証明してくださったような感じです。最高裁に「高裁の判決は間違っている。科学的な陳述書を評価してください」というような署名を出すことになりました。次回には詳しくお知らせできますので、是非署名にご協力ください。
このような全く新しい発想で、安部政権が目論むことを阻止できる手段を見出さねばと思います。素人は無理なので、いまこそ世界の英知を結集して!だれか〜!いませんか?
では今日はここまで。