多くの人が、「特定秘密保護法(以下、秘密法)」の衆議院強行採決のことについて書いていることでしょう。素人の私は極々庶民的感覚で、この暴挙に対して何を考えていたかを記録しておきます。

しかし、最近はよく眠れませんでした。「さて、寝よう」と布団を被ると、あれこれ考えてしまいます。なんで、人々が望んでいない法案ばかりが通るのか、この秘密法にしても、原発にしても、労働者派遣法にしても、均等法改正にしても…です。

少子化担当大臣の森さんが、なぜ秘密法の担当大臣になったのか?森さんに良心の呵責はないでしょうが、目が泳いでました。答弁も抽象的な内容ばかりでした。能力あるにも拘わらず、マッチョな国会議員の世界に生きる女性の屈折した思いがあるのでしょうか?安倍首相を初めとする権力オヤジ(上野千鶴子さんの『女たちのサバイバル作戦』に出てくる男性どもは、オヤジとしか表現が見つからないので、借用しました。)どもに操られていることのジレンマがあの目をさせたのだと、せめてもの情状酌量で思うのです。法案可決に失敗したら「やっぱり女の大臣には荷が重すぎたのだ」と切り捨てられる要員だったのでは?と思ったりしました。

秘密法の特別委員会の後、安倍首相が、保守系議員の会合に出ていた映像がありましたが、安倍首相に盛んに拍手を送っている桜井よしこさんの満面の笑顔も、私には悲しく写りました。
女性ばかりに気持ちを投影すると、男性が「同性の足を引っ張る、だから女性はダメなんだ」と言われそうですね。本会議での法案通過を喜ぶ谷垣法務大臣の顔も絶対に忘れないでおこうと思います。なんであんな嬉しそうな顔ができるの?それにしても、横に並ぶ安倍首相、麻生財務大臣たちも「親の七光り大臣」なのです。安倍首相、麻生大臣の家系図なんか、もう光に溢れています。こんなこと書くと、法案成立後はしょっ引かれるかも。理由は分かりません、それは秘密だから!

世間が秘密法に気を取られている間にも、派遣法や均等法は着々と改悪が進んでいます。均等法は、コース別の文言の入ったままです。でも、今や非正規の問題に注目が集まっていて、「正規!正規なら男女賃金に差別があっても文句言わないの」との状況です。中国電力男女賃金差別裁判の広島高裁判決もその範疇なのでしょう。

さて、前回書きましたこの判決の不当性を論理的に説き明かし、最高裁に、判決を高裁に差し戻すよう要請する署名の主旨の全文が出ました。アクセスして、協力してください。

http://wwn-net.org/?cat=30

法案可決に喜ぶ見苦しい満面の笑みの議員に何か鉄鎚はないか?「こんな法律作らなければよかった」と後悔するようなことは?呪詛、折伏しか思いつかない、余りにも高く堅固な壁。

そうそう、こういう話があります。中国の戦国時代(諸説ありますが、紀元前480年〜紀元前221)、群雄割拠の時代に、後の統一国家となる秦に、商鞅(しょうおう)という人がいました。秦の孝公(紀元前361〜紀元前338)に仕えた商鞅は、取りたてられて政治経済の改革を断行します。その中に「連座制・密告性」、政策を厳格におこなうために「刑法」がありました。商鞅の政策で秦は力を持つようになります。孝公が亡くなると、商鞅に押さえつけられていた人たちが「商鞅は反乱を図っている」と孝公の後を継いだ恵文王に告げます。恵文王の追手を逃れた商鞅は、関所の宿に泊まろうとします。宿の主人は「商鞅様の法で、旅券のない旅人を泊めると、私も同じ罪に問われます」と断りました。商鞅は「法律による弊害がこれほどのものとは、我ながら知らなかった」と言い、ついに追手に捕らえられ、「車裂き」の刑で殺されてしまいます。

私が社会科の教師だったことをこれで思い出してくれましたか?満面の笑みを浮かべてこの法案の可決を喜んでいた方々に、この因果応報の話を聞かせねばならない。どこかで実感して、反省してもらわねばならない。でも、輝かしい七光りの家系に繋がる方々は、「何が秘密か秘密」「秘密の期間は60年」だから、そのような事態に陥らないような法律を、秘密裏に作成することでしょう。もう打つ手がないのかと、寒々としてきます。
では、今日はここまで