「聴衆者の皆さんが、沖縄のことを心配してくださるのはありがたいけど、沖縄のことは沖縄でやりますから、あなた方は地元でやるべきことをやってください。声を出さない、出しても小さいから滋賀の頭上にオスプレイは飛び、北丹後に米軍のレーダー基地が来るのです」。これは、沖縄国際大学教授の前泊さんが講演で話された言葉です。耳が痛かったです。前泊さんのご両親は宮古の方だそうで、前泊さんはずっと沖縄に関係して生きて来られた方です。元々ジャーナリストなので、お話も分かり易かったし、著作も難しくはありません。ただ、沖縄の抱える問題は理解を超える理不尽さです。「沖縄と米軍基地」(角川新書)、「入門日米地位協定」(創元社)などが、書店に並んでいます。

久し振りに現代社会の授業を思い出しましたが、サンフランシスコ講和条約締結の1952428日から61年目の昨年428日に安倍政権は、「日本主権回復の日」の式典を行いました。日本はこの日に連合国(代表アメリカ)の占領下から解放されました。しかし、沖縄は返還されませんでした。だから沖縄にとっては、見捨てられた「屈辱の日」なのです。東京での「式典」の報道はありましたが、沖縄の怒りは殆ど報道されませんでした。

報道に関しては、東京都知事選も同じようなことがあったようです。東京在住の知人からのメールでは、都知事選の街頭演説報道も、意図的だったと言ってました。彼女が街頭演説を聞いたとき、聴衆者の多さから言えば宇都宮さんが一番だったけど、その日のNHK報道では3番目に放映されたそうです。また、女性たちが舛添さんの女性蔑視発言を告発しましたが、これも報道されませんでした。情報は出来るだけ沢山あるべきです。その中から取捨選択して投票するのですから。舛添さんの女性蔑視発言はこのサイトに出ています。
http://masuzoe.wordpress.com/2014/02/04/words/

事前に知らされていたならば、舛添さんへの女性票はもっと少なかったかもしれません。
前泊さんの講演を聞いた日は211日でした。丁度その日は、ケネディアメリカ大使が沖縄を訪問する日でした。当日の沖縄の2大新聞、沖縄タイムスが一面に、琉球新報社が2面全部に、普天間の辺野古移設を初めとした沖縄の直面している基地や日米地位協定の問題点を英語版で掲載したそうです。本土(この呼び方違和感ありますね)のマスコミの扱いは小さいものでした。福島原発以降、マスコミの報道は疑ってかかる、当然ニュースソースの政府の発言はもっと疑うということを殆どの人が学びましたが、まだまだ知らされていないことが多々あるのでしょう。

前回報告した中国電力男女賃金差別裁判の原告が8年ぶりに転勤しました。最後の一週間は今まで以上に「村八分」だったそうです。嫌がらせをした職場の上司や同僚はどういう人たちなのでしょうか。最後の最後まで、彼ら彼女らがどんなに原告に卑しい嫌がらせをしたかを書くのもおぞましく、ブログの品位が下がりますので、ここでは止めておきます。嫌がらせ、モラルハラスメントですが、この行為をした上司、同僚はそのへんにいる普通の人たちでしょう。
映画「ハンナ・アーレント」で、主人公のハンナ・アーレントは、ドイツナチスの高官のアイヒマンの裁判の傍聴をします。ハンナ・アーレントはユダヤ人で、収容者に送られた経験があります。多くのユダヤ人を収容所に送ったアイヒマンは、さぞかし巨悪な人間だろうと彼女は推測します。しかし、裁判を傍聴して、彼女はアイヒマンが余りにも凡庸な男であることに愕然とします。あれほどの悪事をするのは、凡人では出来ないと思っていたからです。彼女は「「悪は特別な人間が行うのではない。平凡な人間が悪を働くのだ。なぜ悪を働くようになるのか?それはその人が<考えること>を止めたときだ」。

沖縄の抱える問題に正面から向き合おうとしない政権、福島原発を都知事選の争点にしなかった都民、中国電力男女賃金差別裁判の原告に徹底的にハラスメントで送りだした職場の上司・同僚(バックに経営陣)、みんな考えることを止めたようです。勿論私も十分に凡庸な人間なので、常に自戒しなければなりません。年齢を重ねるほど、生き難いと考えるようになりました。
労働者派遣法が超改悪されそうです。マスコミが報道しだしたら取り上げることにしましょう。

労働問題の殆どない内容でした。今日はここまで。