「ローマの教室で」というタイトルの映画を見ました。

舞台は公立高校、登場する高校生の学年は4年生。ついでに、イタリアの学制は、小学校が5年間(6〜10)、中学校が3年間(1113)、高等学校が5年間(1418)です。

映画に登場する学校は、特に秀才の集まっている学校ではないようで、年配の教師なんか「頭空っぽの生徒」とバカにしています。

朝一番に出勤するのは校長。一番にする仕事はトイレットペーパーの補給。

授業中の生徒の態度は、私の勤務していた学校の生徒より悪い。ヘッドフォンして小声で歌っている生徒、携帯電話している生徒、私服なので、露出的な服装の生徒もいます。

ストリーもさることながら、やはり教育そのものに関心が行くのは、習性のようです。

最も気になったのが、教室の設備です。

暫く登校しなかった生徒が教室に入って来る。この生徒は勉強が好きでなく、学校に来たくないと思っているのを、担任が説得して、ようやく教室に現れた。「先生!私の椅子がありませんので帰ります」「ちょっと待って、すぐに調達してくるから」と担任は事務担当のような職員のところへ。「余分な椅子はありませんか」「そういえばA組にありました」と事務員?らしき人とA組の教室へ。ところが、その教室の担任が「ダメです。この椅子を手に入れるのに私は2カ月かかりましたから絶対に渡せません」。その間に、せっかく登校してきた生徒は帰宅していました。

私が勤務したどの学校も、用務員さんに言えば倉庫から即座に出してきてくれた。このシステムが分からん!この学校にたった一台あるプロジェクターも壊れている。意欲に燃える新任の教師(椅子を探し回った人)が直して生徒と映画を見ている。生徒は楽しげに笑っている。

イタリアの教育予算をネットで検索したら、ナント、日本の方がはるかに税金の投入額が低い。でも、生徒の数が多ければ教育予算は増えるから、生徒1人当たりで調べても、やはりイタリアの方が多い。

椅子やらプロジェクター、校長がトイレットペーパーを一個ずつ個室に入れている例からも、理解しがたい結果でしたが、イタリアの大学の授業料が、無償ではないけれどすごく安いことが判明。国公立も私立も年間10万円以下でした。もしかしたら、この点が教育予算の違いなのかもしれません。先進国で最も教育予算が少ないのは日本でした。

「頭空っぽ」と言われている生徒。でも授業内容はなかなか高度でした。まず、詩の暗唱が多い、言語も難解。美術の授業はまるで哲学のよう。生徒もいっぱしの理屈を教師に返す。注意されれば携帯も手渡すし、ヘッドフォアンも外す。その辺は、頭空っぽとは思えない。

おにぎりを握るために、進学クラスから普通科クラスに替わったという女子生徒の話を知っていますか?

DIAMOND ONLINEによれば、≪おにぎり2万個を野球部員のために握った女子マネージャーの話が話題になっている。この女子生徒がマネージャーを務めるのは、埼玉の春日部共栄高校野球部。開幕戦で春の甲子園の覇者である龍谷大平安を撃破したことでも話題となった。 この春日部共栄野球部では、体力強化のために練習中におにぎり5個を食べるということで、女子マネージャーが握っていたそう。その数、2年間で約2万個。そして、おにぎりを握ることに専任するために、進学コースから普通コースにクラス替えまでしていたという。≫【参考:夕刊アメーバーニュース】

反原発運動の一環として、運動の拠点を作るとの連絡があった。拠点というからには、生活もできる場所ということ。誰が掃除をし、誰が食事を作り、誰が食器を洗い、誰がゴミをだすのだろうかと考えた。いつも会議で使っている共同の部屋がある。運営は、原資を篤志家が出し、運営費は利用料と寄付で賄われている。
今は改善されたが当初、特に気になったのが煙草の吸殻の始末。時には灰皿にてんこ盛り。気の付く人が片付けるのだが、それはいつも女性。私は気が付くけど片付けない。片付けている人に言う。「火事になってもしゃあないやん。吸った本人の責任や」と。でも、多分吸っている張本人(複数)は、片付けるということが頭にないのだろう。灰皿は自動的に綺麗になっているものと思い込んでいるに違いない。運動は、身の周りのことを自分でなしてこそ、実のあるものになる。女子マネージャーが握ったおにぎりを食べて野球に勝った春日部共栄高校と、反原発運動のメンバーが重なる。

政府が進めるいわゆる「女性の活躍」を推進する法案について、厚生労働省の審議会は30日、報告書を取りまとめ、一定の規模を超える企業に女性の登用を進めるための計画の作成を義務づけるよう答申しました。一方、女性管理職の割合について数値目標を課すことは、経営側の強い反対もあり見送られました。
(2014.09.30NHKより)

やぱりね。日本は変わらんね。
今日はここまで。