「女性が輝く社会」とかの先鞭で、女性閣僚が誕生しましたが、小渕さんと松島さんが辞職されました。マスコミによれば、国会議員を辞めることはないとのことですが、特に小渕さんに関しては、ホントそれでいいの?と思っています。

小渕さんも松島さんが男性議員であったなら、このようなことに、仲間内でストップがかかったのではないか、秘書組織内で、巧妙な処理方法の伝授があったのではないかと勘ぐってしまいます。松島さんもお粗末極まりない理由ですが、小渕さんの未だにバスを仕立てて観劇に出かけるという構図が理解できません。日本の選挙の根っこを見せてくれました。

安倍さんは、「女性が輝く」とのスローガンを掲げていますが、このような「人寄せパンダ」的な閣僚ではなく、「もっと足元を見直しなさい」という提訴がなされました。現職の国家公務員が、男女賃金差別を裁判に訴えました。

「厚労省が女性を昇格差別」現役女性係長、国を提訴
 厚生労働省の50代の現役女性係長が、女性であることを理由に昇格差別を受けたとして、国に謝罪と約670万円の損害賠償を求める訴訟を21日、東京地裁に起こした。性別を理由にした差別を禁じる男女雇用機会均等法を所管する厚労省で、現役職員が差別解消を求めて提訴するのは異例だ。

 訴状によると、女性は現在、統計情報部に所属。1988年に国家公務員2種採用試験に合格し、翌年入省。96年に係長になったが、その後、18年間昇格していない。一方、同じ2種試験で採用された同期の男性職員のほとんどは課長補佐級以上になっているとしている。

 女性は、保育士や介護福祉士の資格をとるなど能力向上に努力し、昇級も毎年認められているといい、「勤務成績、職務能力などで男性に劣ることは断じてない」と主張。「男女間の昇格の差は女性蔑視が原因」として、男性と同様に昇格していれば受け取れていた賃金分の賠償や、国による謝罪や改善の約束を求めている。

 この日、提訴後に都内で会見した女性は「私だけなら能力の問題かもしれない。でも、部署全体で女性は昇格できておらず、明らかな差別だ」と話した。 厚労省人事課は「訴状の内容を承知していないのでコメントできない。内容を確認してから適切に対応したい」との談話を出した。(2014.10.21朝日新聞)



現職で裁判を起こすというのは相当に勇気と覚悟が要ります。同期で入った男性が、この女性を跳び越えて上司になっていくのを見ている日々。怒りは誰にでもありますが、「女性だから仕方がない」と自分で理由を見つけて納得させてしまうのが多くの女性のとる行動です。教師になる前、私は地方公務員でしたが、担当する仕事のことで市町村の課長から電話がかかってくる。「はい、担当です」「なんや、おんなか!男に替わって」。根っこのところは余り変わっていないようです。私は、闘わずして男女平等を求めて教員になり、自己解決で済ませてしまいました。

さて、今回はチト難しい経済の話です。

こういう考えがあるのかと、目から鱗の説を紹介します。

まず、今年521日にあった大飯原発訴訟の判決文です。以下は、従来の判決文の常識を覆すような、画期的な文言で有名になった部分です。

アベノミクスと関連があるのでまずは、これから。
個人の生命、身体、精神及び生活に関する利益は、各人の人格に本質的なものであって、その総体が人格権であるということができる。人格権は憲法上の権利であり(13条、25)、また人の生命を基礎とするものであるがゆえに、我が国の法制下においてはこれを超える価値を他に見出すことはできない。したがって、この人格権とりわけ生命を守り生活を維持するという人格権の根幹部分に対する具体的侵害のおそれがあるときは、人格権そのものに基づいて侵害行為の差止めを請求できることになる。

被告は本件原発の稼動が電力供給の安定性、コストの低減につながると主張するが、当裁判所は、極めて多数の人の生存そのものに関わる権利と電気代の高い低いの問題等とを並べて論じるような議論に加わったり、その議論の当否を判断すること自体、法的には許されないことであると考えている。このコストの問題に関連して国富の流出や喪失の議論があるが、たとえ本件原発の運転停止によって多額の貿易赤字が出るとしても、これを国富の流出や喪失というべきではなく、豊かな国土とそこに国民が根を下ろして生活していることが国富であり、これを取り戻すことができなくなることが国富の喪失であると当裁判所は考えている。



ここでは、経済的な利益と人間の命を同列に論じるなと言っています。これを書いた裁判官は、どのような理論に依拠して書いたのでしょうか?私は、この判決の内容は、実にまっとうなことを言っているように思うのですが、判決文ともなると感覚的な思い付きではダメです。

アベノミクスで、規制緩和を盛んに推し進めています。「女性が輝く」もその一環です。労働者の人権と規制緩和の関係はどう考えるべきなのでしょうか?大飯判決と重なる理論を見つけましたが、私が読みこなすのには時間がかかるので、ここでひとまず投稿します。

大飯原発の判決文を読んでおいてくださいね。
今日はここまで